自分と向き合うことで見えてくること

中国武術の基本練習法に站椿功というものがあります。意拳や太氣拳でよりメジャーとなった(とは言っても、世間一般にはまだまだですが…)立禅というものもその一つ。

先月から、この独特の練習法に興味を持ち、レクチャーして欲しいと申し出ていらした40代後半の男性がいます。昔はキックボクシングや詠春拳に興味を持ち、格闘技経験も僅かながらあり、太氣拳の立禅に興味を持っていたとか。

何故この男性が今になってこの立禅に興味を持ったのかを尋ねると、

「胃腸の調子が思わしくなく、かといって病院で検査しても大した異常はない。また首の調子が10年ほど不調で、血圧も高めで、運動をしたいけど無理のない、それでいて健康に良い方法を探してたら、この立禅にたどり着きました」と。

というわけで先月初めに、この方には太氣拳は伝えていませんが養生法として、また機能的な身体操作のやり方などを説明して基礎的なことをとりあえず伝えて実践していただきました。

その後、わたしの都合が付かずにお会いできてませんでしたが、今日1か月ぶりにお会いして、「立禅を毎日欠かさず10分だけでも実践してる」とのことでした。

さらにこの方は

「立禅を初めてから首や背中の違和感が少なくなって、調子いいんです」

という嬉しい報告もありました。

立禅の医学的な効果効能は、私は医師ではないのでわかりませんし、他者にもあえて口にはしてません。ただ言えることは私自身が実際に日々実践することで調子がいいということです。

そして今回、よりわかったことは

「自分の体に真剣に向き合っている人は、敏感に立禅での変化を感じ取れる」

ということです。

これは立禅に限ったことではないかもしれませんが、何事も真剣にそのことに対して自分が本気で向き合っていなければ、僅かの気付きや、はたまたチャンスというものを見過ごしてしまうものだということ。

この男性は自分が身体が不調という状態であって、人より体に対して敏感になっていました。だからこそ立禅で起こった変化を感じ取れ、その効果を感じ取れたんでしょう。体の不調ということが、皮肉にも自分の体と向き合えるという機会を与えてくれたのだと思いました。

 

現代社会は、アナログが古くてデジタルな社会となっています。より速くよりスマートにってな具合に。

このデジタルな世の中に反応するのに我々は追いついていけてるように思えて、実は余裕がなくなっているような気がします。そんな世の中で自分と向き合う瞬間というのは困難なもかもしれません。

もし静かに自分と向き合える機会が得られたなら、そこに生きるヒントや解決策が見出せるのかもしれません。

ちょっと立ち止まって、自分と向き合ってみましょう。

 

 

 


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