東洋医学古典・素問 四気調神大論篇 本篇のまとめ

四気調神大論で言いたいことは、一年の四季の変化に適応する摂生方法を、具体的に叙述しています。しかも気候の変化に適応するということが、養生法の中の重要な鍵であることを述べています。

さらに四季の気候の変化のリズムに反することは、疾病発生を誘う原因であることを指摘し、さらに一歩進めて未病を予防するという思想の重要性を指摘しています。

人の健康を維持し保っていくことを学ぶことは、あらゆるものに応用できるし、共通するものです。そのことを中国の古典ですでに説いているんです。

原文の現代語訳を紹介して、この章を終えたいと思います。

 

陰陽に順えば生存できるし、陰陽に逆らえば死んでしまう。

これに従順であれば太平を得られ、これに反逆すると混乱してしまう。

もし、逆を順と思い込むと、それこそ生体と環境とが相互にこばみ逆らってしまう。

このゆえに「道理に明るい人は、病気になってしまってから治療方法を講ずるのではなくして、まだ病いにならないうちに予防する」、というのである。

国家を治めるのと同じように、騒乱が起こってしまってから、これを治める方法を研究するのではなくして、騒乱の発生する前に、未然にこれを防ぐのである。

仮に疾病がすでに発生してしまってから治療したり、戦乱がすでに起こってしまってから平定するということであれば、つまり、口が渇いてやっと井戸を掘ることを思いつき、戦争になってからやっと武器を造ることを考えるのと等しく、それでは、あまりにも遅すぎるのではなかろうか。


Prev Next

Comment

コメントを残す

CAPTCHA