東洋医学古典・素問 季節に体を調和させる方法 四気調神大論篇  第二回 夏の養生法

夏の養生法

夏の三ヶ月は、春の草木が成長してあらゆるものが育って、花は咲き乱れ、陽気は最高潮に達する季節です。

四季も一年の中で最も日が長く、暑さもピークになります。

《生活サイクルとして》

この季節、人は少し遅く寝て少し早く起きるのが良く、

夏の日の長さ・暑さを嫌がることなく気持ちを愉快にすべきで怒ってはいけない。

花のある植物と同じように気持ちを沸き立たせて、体内の陽気を外に向けて開いて発散させることが、この時期の過ごし方です。

 

 

日中が長いけど怠けてはいけない。

適当に運動して一日一回は発汗するように心掛けるのが良い。

気分的にも発散するような気持ちでいると良い。

炎天下では危険を伴いますが、暑いからといってすぐに冷房に当たり、発汗せずに体を冷やしてしまうのは、あまり好ましくありません。

身体内で陽気の多い所が心(心臓)です。

熱の多い心にさらに熱がこもって、心臓を悪くします。そしてさらに陽気を発散しないと身体全体も熱く感じだします。

なので、冷房や冷たいものを欲しがるようになり、これを続けると下痢をします。

夏に多いトラブル

① 夏バテ

汗は血から作られていて、その血の役割はたくさんあります。

血の役目: 「からだを温め活動的にする ”陽”の役目」

「からだをクールダウンさせる ”陰”の役目」

夏はからだが熱せられるので、血はみずから汗に姿を変えて外に発散されることで、からだを冷やすことができる。

汗をかく=血を減らす  血が減ると冷却する能力も落ちる ⇒ 夏のからだはますます熱を持つようになる

この熱がからだの奥に入っていくとつらい症状がでるようになる。

 

 

② クーラー病

高温多湿で猛暑がとてつもない現代日本においてはクーラーは欠かせないです。昨今、クーラーを嫌って熱中症で亡くなられる高齢者も増えていて社会問題となっています。

ただクーラーによる弊害が出ているという事実もあります。

《体が冷えるという弊害》 冷えて寒気、痛みなどが出て、冷え性、神経痛、下痢

この対策として

  1.   クーラーの風を直接受けない
  2.   扇風機・除湿機を併用する
  3.   肌をさらさない

 

《からだが冷えて体内の熱が発散されずに、からだに熱がこもる》

全身倦怠感、胸苦しい、からだがかゆい、便秘、肥満

この対策としては、汗をかくこと

 

③ 食欲不振

胃は、口から入れた食べ物や飲み物を消化吸収するところ。東洋医学では、胃は釜にたとえられる。飲食物を胃という釜でグツグツ炊くことで「気血」というエネルギーがつくられ、これがからだを動かす素になる。

胃という釜は、温かいほうがよく働くが、あまり強すぎると強火でスープを炊くようなもので、ついには空炊きになり、気血をつくる力が弱まる。

つまり、夏の暑さがからだに侵入してくると、からだが熱くなり、胃の釜の機能が落ち、気血がつくれなくなり、からだを冷やす力も弱まります。

この悪循環を繰り返すと、からだの中に熱がこもり、夏バテ、それに伴う食欲不振に陥ります。

 

④ 腹痛・下痢

暑さのために冷たい飲み物を摂りすぎる、クーラーに直接あたり過ぎて体を冷やしたために、おきやすい症状。

 

夏に行なうセルフケア

① 苦みの野菜をとる

トマト、なす、とうがん、きゅうり、ゴーヤ、ししとう、おくらなど。

これらは熱を冷ます食材。上手にとることで、体に熱をこもらせないようにしてくれます。

 

② 夏でも温かいものを

胃腸の弱い人は、夏の暑さで消化吸収の機能を落としてしまいます。冷たいものも胃腸を冷やし、働きを落とします。胃腸が弱っているときは温かいものをとるようにしましょう。

 

③ 冷たい飲み物は少量ずつ飲む

冷たいもの、水分を多く摂りすぎると胃腸の働きが悪くなるので、冷たいものは少量を少しずつ飲むように。

冷たい飲み物は、スッと口に入って一気に飲んでしまいがち。気をつけましょう。

 

④ 運動は朝夕、軽めに

夏の暑い時期の運動は「心」に熱を持たせます。心臓に負担がかかると、動悸、息切れ、倦怠感などの症状が出ます。

気温の高い時間帯の激しい運動は避けましょう。

 

もうすぐ甲子園球場で夏の高校野球が始まりますが、私的には楽しみですが、心配です。

 


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