意拳学から学ぶ養生と技撃 拳の意義

1. 拳の意義

 拳術を学ぶ目的は一体何なのか?

それは養生と技撃であると。内外環境のあらゆる変化の中で、自分自身を生存させるため、どんな時も自己の安定を保つ必要があるからである。

 

 内外環境の内環境とは

我々の五臓六腑(内臓)、手足・体幹など全身が常にバランス良く健康であることが必要で、それが不調になれば疾病を生じさせて生活に影響を及ぼし、最悪の場合は死を迎えてしまう。

 外環境とは

自然環境の変化、天候や気温などと社会環境中の不利益な要素、打撲や毒蛇猛獣に襲われたり、犯罪や暴力。あるいは自分自身の不注意な怪我など。これらも命を脅かす恐れもあります。

 

元々我々は、この二つ(内環境と外環境)の変化に対する自己調節能力を備えていますが、拳術は、その反応能力を強化し、さらに比較的激しい環境の変化にも適応出来ることを達成するためにあります。

意拳の創始者・王向齋先生は、この意拳を「性命之学」と称しました。拳を学ぶ目的は、人体の内外環境の無限変化に対する反応能力を高めることであると。

 

 養生の面で求められること

拳の学習を通して身体の自動調節能力を強化し、身体を最高状態まで調節し、随時自然界の変化に応じた身体の防御機能を保持します。これが無病あるいは未病を獲得するものであります。

身体が各種原因によって既に不調となった場合、拳を学ぶことで調整を行い、身体の平衡を取り戻し治療の目的を達成します。

 

技撃の面から求められること

拳の学習を通して身体素質を向上させ、外部からの攻撃に対して有効的に防御反撃して、敵を回避し自己の安全を保持する。

この二つの面から意拳は生命の保全をもって最終目標とするので「性命之学」である。

 単に「武術」という視点でみた場合においても、攻防を行うには良好な身体素質の基礎が必要です。なので本物の「武」には、養生と技撃の両方面が包括されていなければならない。


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