東洋医学に学ぶ体質別食養生  気虚・血虚・陰虚の食材

人体に必要なエネルギーである気・血・津液。これらが不足したり、過剰になると体は不調になり、放置し続けると病気へと発展してしまいます。

人によって気・血・津液の状態は様々。そして自分が今どのような状態であるかは、前回簡易のチェック項目をやって頂ければ、わかるかと思います。http://914559784d8d52c2.main.jp/2019/01/15/%e6%9d%b1%e6%b4%8b%e5%8c%bb%e5%ad%a6%e3%81%ab%e5%ad%a6%e3%81%b6%e4%bd%93%e8%b3%aa%e5%88%a5%e9%a3%9f%e9%a4%8a%e7%94%9f-%e3%80%9c%e6%b0%97%e8%a1%80%e6%b4%a5%e6%b6%b2%e3%81%a8%e4%bd%93%e8%b3%aa/

今回は、気虚・血虚・陰虚の場合にどういった食材を選べばいいのかを紹介したいと思います。

 

気虚(気が不足するタイプ)

 

【ポイント】

  1. 体全体を温めるもの
  2. 胃腸の消化吸収機能を高め、胃腸に負担をかけない食事
  3. 料理には、平性(温めも冷やしもしないおだやかなもの)、温性、熱性のものを基本食材に
  4. 火を通して用いること

【避けたい食べ物】

  1. 冷たい飲み物や食べ物
  2. 刺身などの生もの
  3. 天ぷらなどの脂っこいもの
  4. チョコレートなど甘いもの
  5. 唐辛子などの刺激の強いもの

 

【気虚体質の方にピッタリの食材】

胃腸が弱くて食欲がない、食事をすると胃がもたれる、軟便や下痢になりやすい人

胃腸の消化吸収機能を高め、気を徐々に補う、穀類・いも類・豆類がおすすめ。

長いも、大和いも、じねんじょなどの山芋類は胃腸の働きを助けます。これらをすり下ろしてとろろにし、味噌汁や野菜スープに入れたり、お好み焼きに入れたりして加熱して食べましょう。

〈疲れやすい、だるい、元気が出ない人〉

気を補う食材が欠かせません。朝鮮にんじん、牛肉や鶏肉などの肉類や、えび、うなぎは食べるとすみやかに気を充実させる働きがあり、主菜や副菜にたくさん入れて不足した気を効果的に補おう。

〈風邪を引きやすい、花粉症などの人〉

免疫力を高める効果のあるキノコ類やブロッコリー、アスパラガスなどをとりましょう。

〈冷え性の人〉

体を温めるニンニク、しょうが、タマネギ、ネギ、にら、山椒、シナモン、くるみなど

 

 

血虚(血が不足するタイプ)

【ポイント】

  1. 胃腸の消化吸収機能を高め、胃腸に負担をかけない食事が基本
  2. 平性、温性を基本に甘み、酸味をとりいれる
  3. 黒い食材、赤い食材を積極的にとる
  4. 偏食をさける

【避けたい食べ物】

  1. 冷たい飲み物や食べ物
  2. 刺身などの生もの
  3. 天ぷらなどの脂っこいもの
  4. チョコレートなど甘いもの
  5. 唐辛子などの刺激の強いもの

【血虚体質の方にピッタリの食材】

〈血の不足で冷え性の人〉

烏骨鶏、黒ごま、黒豆、プルーン、ブルーベリーなどの黒い食材と、トマト、にんじん、あずき、クコの実などの赤い食材がおすすめ。これらの食材にはポリフェノールやミネラルが多く含まれて造血作用に優れています。

〈月経不順や不妊症に〉

烏骨鶏はトサカ、皮、骨にいたるまでカラスのように黒いことから名付けられた鳥だが、日本でも最近スーパーでみられます。効果的な滋養と造血作用があるので、女性の生理不順、不妊症には最適なものです。蒸したりスープとして調理したりするとよいです。

〈鉄分不足の貧血におすすめ〉

レバー、牡蠣、ほうれん草、小松菜は鉄分が多く含まれ、血を補う作用が優れているので、積極的にとるようにおすすめします。

〈自然の甘みのドライフルーツを常食に〉

なつめ、ブルーベリー、プルーン、レーズンなどの自然の甘みや酸味のある食材を常備として

 

 

陰虚(水の足りないタイプ)

 

【ポイント】

  1. 酸味と甘味の食材を一緒に使いましょう
  2. 平性、涼性(熱を冷まさせる)を基本に、時に寒性の食材を取り入れる
  3. 体を潤わせる食材を積極的にとる

【避けたい食べ物】

  1. 冷たい飲み物や食べ物(冷たい飲み物は胃腸の働きを弱める)
  2. 辛すぎるもの
  3. 熱すぎるもの
  4. 大量の飲酒とたばこの吸いすぎ

 

 

 

【陰虚体質の方にぴったりの食材】

〈空咳、目の乾燥、口や喉が渇き、便がコロコロして硬い人〉

トマト、梨、レモン、メロンなどは両方の味を持つ食材なので、このような方におすすめ(甘味と酸味)

〈のぼせ、ほてり、微熱、寝汗や耳鳴りの気になる人〉

「水」の不足による虚的な熱を冷ますために、平性、涼性、時に寒性の物がおすすめ。例えばスッポン、豚肉、鴨肉、なまこ、牡蠣、あわび、牛乳、豆腐は体に潤いを与えて余分な熱を冷ます働きがあり、のぼせなどを改善します。なかでもスッポンは微熱、のぼせをしずめ、寝汗、耳鳴りを改善する代表的な食材です。

*40歳を過ぎた痩せ気味で頬に赤味のある人や肌がカサカサ乾きやすい人は「水」が不足して体の陰陽のバランスが崩れ、陰虚という冷却不足によるオーバーヒートが出ています。

〈常用するとよい食べ物〉

松の実、白ごま、黒ごま、白きくらげは体を潤わす食材なので、おひたしやサラダに加えるなど積極的にとるようにしましょう。

 

 

いかがでしたでしょうか。ここで紹介したのを参考にしていただけたらと思います。

次回は、気滞・瘀血・痰湿におすすめの食材を紹介いたします。

 

 

 

 

 


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