東洋医学の経穴(ツボ)について 〜ツボの命名と分類3

前回の4種類の方法を用いて、各々のツボの特性に基づき、ツボは命名されてきました。

その各々の特性について今回は解説しようと思います。

6種類の特性があります。

1、人体の解剖学的命名

これはツボがある部分の解剖学的な名前で命名されてる方法。

腕の手関節部にある腕骨 

腕は手根部、手首。骨は骨格、堅い。手根部にあるという穴の意

 

耳の後ろにある完骨

乳様突起のことを完骨と呼称していた。

 

顖会は、「顖」が指すのは「大泉門」なのでこう命名

 

肩髃は肩甲骨の肩峰部にある

肩は肩関節。髃は肩の端にある骨

 

 

2、ツボの生理的な機能や病理変化からの命名

例えば神闕について

神闕は臍の穴の中心にあり、胎生時は臍帯を通して胎児にくまなく栄養を与える重要な場所。「闕」は重要な部位で神から与えられた場所という意味

 

3、ツボの主治をイメージして命名された

眼科疾患のツボとして

睛明 : 睛は瞳、明は明るい

 

光明 : 光が明るく見えてくる

 

承光 : 承は受け継ぐ、伝える。光は照る、輝く

 

次に鼻疾患のツボとして通天

: 通は通る、届く、通じる。天は大空、神。脳に通じるツボの意

 

 

4、東洋医学の原理で、人体の部位を陰陽に分けて命名したもの

ベースは人が四つ足動物だった頃のイメージを基本としており、四つん這いで日差しが当たる部分が陽、影になって隠れる部分が陰としています。

上の図だと腹側が陰、背中側が陽になり、体の外側が陽で内側が陰になります。

(ここでは上下の陰陽は考えないでおきます。ややこしくなるので…)

それが理解できれば、手掌側にある陰郄というツボ

手背側にある陽池

足にある陰陵泉と陽陵泉も命名の意味が理解できると思います。

 

 

5、経絡の気の流れや巡行に関わって命名されたもの

手の太陰肺経にある経渠というツボ。これは肺の経脈の気が流れる重要な通路(渠道)という意味。

経は山から一条になって流れる川。渠は溝。溝に山から一条になって流れる川。

 

6、臓腑の働きと特徴、気血の作用を命名したもの

神堂 : 神は天、心、霊、精神。堂は神殿。神の宿る場所

魄戸:  魄は肉体を主宰し、肺と関連する。戸は出入口。肺気の出入りする門戸

志室 : 志は望み、願い。室は部屋、奥の間、腎の志を舎す場所

意舎 : 意はこころ、思い。舎は家、宿す、脾気の出入りする所

魂門 : 魂は肝に舎るもの。門は出入り口。肝気の出入りする所

 

気血をもとに命名されたものには…

気戸 : 気の出入りする門戸

気舎 : 気を舎す、集まる。気が集まる場所

血海 : 海は戻り集まるところ。血が引き戻して脾に帰すという意

 

 

ツボの命名は、上記の6種類に前回の4種を加えてツボの本質を体現する方法がとられている。

ツボの命名の意義を分析すれば、ツボの分布に一定の規律があることが窺い知れます。

陽の字が付いてるツボは体の外側にあり、天の字の付いてるツボは人体の上部に存在するといった具合に

 

次回からいよいよツボの名の由来と作用につぃてボチボチとやって行こうと思います。


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