五臓六腑の考え方  心の働きと特徴

夏と心の関係

夏は、一年中で最も暑い期間で、一年中で最も太陽が高く、昼が長い期間を指します。夏はすべてのものが盛んになり、美しく生長する季節。

夏には「陽気」が最も盛んになり、植物は大きく茂ります。そしてからだを活動的にさせます。夏は人のからだの中でも陽気が盛んになります。血管と体は拡張し、活動的になります。

夏は「五行」でいうと「火」に分類され、人のからだでいうと「心」が火にあたります。

夏は火の性質が強くなる時期で、心の働きも同じように活発になります。心はからだの中で一番陽気の多い臓器で、その陽気を発散することで、からだや気持ちを活動的にしています。

心の形態

心は先が尖り丸く、形はまだ開かない蓮の花の様で、四本の釣り糸があって、肺、脾、肝、腎に通じている。

 

心の機能

 気血を巡らすポンプ作用の役目=西洋医学でいう心臓の働きと同じ

心は血の陽気の作用で、脈、血脈、経脈を通じて気血を全身に巡らせている。

また、心に熱(陽気)が多くなると顔面が光沢をもって赤くなる。

→ 心は陽気が旺盛で、活動的な性質なので熱をもちやすい。熱が多くなりすぎると、動悸・心痛に

 精神的なもの、中枢神経的な役割

人間の体を一国とすれば、国王の位に位置するので中枢的役割。つまり生命にとって最も大切なものといえる。そこで東洋医学では「心」は「神」を蔵すといわれています。

「神」というのは心の蔵している精気で、心が弱ると「神」が無くなるので、活動が止まる。つまり神がなくなると死亡します。

→生き生きしている状態を「有神」

→そうでなく冴えない状態を「無神」と表現します

また、心は何度もいうように「陽気」が多いので、”喜ぶ”という陽的な感情に例えられています。この陽気とは、陽気の中でも根源的なもので、生命の種火のようなものです。

 

 五神を統括する重要な役目

 

五臓には各々大きな仕事をするための、各々の「神」がある。心はそれを支配し統括しています。

「五神」はいわば、精神思惟活動を表したもので、心の臓の「神」はすべての精神思惟活動を主宰するもの。

種々の精神的な刺激にあうと、胸が苦しくなったり、詰まったような感じがしたり、そわそわ、ドキドキ、ワクワクなど。胸部を中心に変化が現れるのはこの為。

心と舌の関係

心の精気が十分であれば、舌は味覚を区別することができ、心の陽気が多くなりすぎると舌は赤くなり、食べ物の味がわからなくなる。また、心の精気が虚すと舌が思うように動かなくなり、言語がもつれます。

また、神経を使って疲労してくると、舌先が荒れたりピリピリしてくる。一つは気が突き上げるから、もう一つは心に熱がこもるから。

緊張して舌がもつれるというのも心神の関係から

日常で心の作用を感じる症例

ポンプ作用が低下し、心不全や心筋梗塞が生じやすくなると、心筋梗塞を起こす前に、不安感が起きやすくなってる = 心神の影響

酒を飲み過ぎると眼の焦点が合わなくなり散ってくるが、これは心が緩んでいる姿

心と脳の関係

心神は脳の生理機能の概括ともいえます。それは現代医学でも数々の症例があることで実証されてると思います。

心の臓には人のこころが存在しているという証ですね。西洋医学では人の”思い”は脳が関係していると言われていますが、東洋医学では心が西洋医学でいう”脳の働き”も包括しているということがこの例でわかると思います。

 

心は、大事なんです。

 


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