五臓六腑の考え方 肺の働きと特徴

現代医学の肺は呼吸器と関係していますが、東洋医学の肺も呼吸器と関係しています。さらに東洋医学ならではの働きも蔵していますので、その点も解説したいと思います。

東洋医学的な肺の形態

上の図は東洋医学の昔の肺の図です。ちょうど蓮の葉を逆さにした形、あるいは葉っぱを逆さにした形です。

古人の見解では、葉は光合成を行い、ガス交換などをやってることを知っていた。故に、「肺はガス交換の様なことを行ってるのでは?」ということを推測し、それを呼吸という形で説明したかったと。

肺は鼻と関わりが深い

肺が呼吸に関係しているので、当然鼻は関係してきます。

肺のパワー(気)が正常であれば、鼻の通りが良くて呼吸も乱れず十分な天の気を吸入することができ、匂いを嗅ぎ分けることも可能です。

 

面白い実験があります。鼻毛を抜くと抜いた方と同側の太淵というツボが発汗するんです。これは経絡と肺とはつながってることを意味しますし、肺の病は経絡上に現れることの証です。

 

肺は皮毛と深い関わりがある

「皮毛」とは:皮膚、汗腺、産毛、粘膜 を総称していいます。

現代はアトピー性皮膚炎の方が多いですね。この原因の一つに大気汚染があります。この事で皮毛(皮膚、汗腺、産毛、粘膜)や肌肉が傷つけられ、それが肺の臓を傷めて、又皮毛を傷めるという悪循環が起こっています。

皮膚科の疾患には、肺の臓が関与しています。

 

皮毛の状態で肺の臓の状態がわかる

皮毛(この場合は皮膚)が適度な密度を保っていれば健康で、皮毛が開いていたりカサカサと荒れていれば、肺の臓が弱っている。

肌がきめ細かい人ほど、敏感で感受性が強い。肌目が細かい人はある意味傷つきやすい性格かもしれません。

 産毛が濃い人は風邪をひきやすい。これは身体の表面には衛気という気が流れており、衛気は肺の臓が正常に機能してればしっかり身体の表面を覆って、風邪などから守ってくれるのですが、機能が体質的に弱い人は巡りがあまり良くありません。そこでそれを補うために産毛を濃くして守っているわけです。

 

肺は気と汚れた水を降ろす作用がある

風邪を引いたりすると「咳」がでます。咳は肺の機能が弱ってて下に降ろせるはずの気が降りずに上に逆流することで起こります。

体には「水道」という体内の水分を通行、排泄、発散させるための通路があります。脾胃で作られた栄養分を肺の機能で全身に散布し、不必要な水をこれも肺の機能で腎・膀胱へ輸送します。

肺の気は、全身に気を巡らせて皮膚の汗腺の開閉を調節するだけでなく、脾で吸収された水を膀胱に送るまでの間に五臓にまんばんなく行き渡らせます。肺が弱ると汗腺の調節がうまく働かず、汗が出なくなったり、全身を巡る気の循環も緩慢になるため、むくんだり、呼吸が苦しく喘いだりします。

風邪引いて下痢するのも、正常な水のルートで機能できなくなったので起こるのでしょう。

 

まだまだ花粉症で苦しんでいる方も多いでしょう。春に体調を崩す方、とくに胃腸が春に不調の方は、肺の臓を疑った方がいいですね。肺は皮毛と関係し、粘膜とも深い関わりがあります。

体の不調は意外な所が要因であったりするので、そういった意味でも東洋医学をうまく活用してみてください。

 

 

 

 


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