五臓六腑の考え方 腎の働きと特徴

肝腎要と言われるぐらい、肝臓と腎臓は人体の中でも特に大切で大事にしなければなりません。

今回は“腎”について解説したいと思います。

腎の性質

冬は陽気が内に閉じこもる季節で、野生動物などは冬眠して体のエネルギーを余分に発散させない季節です。

冬は全てのものが隠れ潜む時期で腎もまさしく、エネルギーを漏れないように固めて維持する働きがあり、冬に活発になります。

腎は精と神(志)を入れている器

「精」には先天の精と後天の精があります。

先天の精 : 生まれもったエネルギー。両親から受け継いだエネルギー

後天の精 : 天の気(空気)と食べ物から脾胃で自らエネルギーをつくっていく。これが五臓六腑に行き、各々に出来た精が腎に蓄えられる。

要するに、元々親から受け継いだ精と食べ物で得た精の二つが腎に蓄えられているということです。これは養生法にとって重要なポイントで、

先天の精が弱いものは生まれつき体も弱いが、後天の精がしっかり作られれば、ある程度補うことが出来ます。

先天の精がしっかりしてても、後天の精が上手く作れなかったら先天の精が消耗してしまいます。

腎と心の関係

腎というのは身体の強力な力を出す元であって、これをしっかり丈夫にしておくと、様々な細かい仕事も根気よく続けることができます。

「根気がない」= 腎精・腎の気が弱っている

腎が弱るのは他の臓器との兼ね合いもあるが、特に心が密接な関係を持っています。

心神の安定は、腎の弱りをフォローアップする。そして生まれつき元気で爽やかな者は腎がしっかりしている。

「腎精」と「心神」は陰陽関係にあります。「精」をしっかり保つためには「心神」が常に安定しなくてはいけない。

クヨクヨ嘆く、マイナス思考⇨「精」を消耗する

心神を正しく保ち、毎日充実した生活を送る⇨「精」が増してくる

気持ちをコントロールすることが、健康には大切であることを示しています。逆に腎が弱いと「心神」も上手く制御出来ません。

キレる= 正常な制御力を失っている。これを上手に制御しているのが「腎」です。

年を取ると腎の精は減っていきます。だからキレる年寄りも出てくるわけです。

腎と骨の関係

腎は「精」とともに「津液(水)」も蔵しています。

「津液(水)」: 身体を動かす燃料やものを形作る原材料。体を構成する水である。

腎は精を蔵することで骨髄を生じ、腎の精気が満ち足りてれば骨は丈夫で骨格も安定してきます。

また、腎の精は、津液(水)が無駄に漏れないように固める作用がある。腎の精気が弱ると体が冷えて、腹が張って未消化の下痢になったりする。頻尿もそう。

腎と耳の関係

腎の精気は耳にも通じています。精気が正常であれば、耳はあらゆるものを聞き分けることが出来ます。

腎が弱ってくると耳の病気を起こしやすい。耳鳴りや難聴に。

腎が弱ってきたら起こってくる症状

腎の精気が弱った所に恐れや過剰な労働で津液(体の水)が減り、熱が発生
  • この熱が心に波及 : 動悸、胸痛、高血圧
  • 上半身の体のパーツに波及 : 肩こり、頭痛、耳鳴り
  • 熱が上昇し、頭の上へ : 禿げてくる
  • 熱が胃に波及 : 食欲亢進、糖尿病
食べた飲食物が脾胃で消化され陽気になるが、慢性疾患が続くと元気がなくなって身体は冷える
  • 食欲不振、胃腸の冷え
  • 食欲があるのにあまり食べれない
  • すぐ下痢する、頻尿

腎をより長く元気に保つには、心と体の養生が一番。

心を健やかににして、腎を栄養する食べ物を食すことからです。


Prev Next

Comment

コメントを残す

CAPTCHA