古典の養生法を参考にしよう4 〜五臓の機能〜

東洋思想は様々な面で五つに分類し、それが互いに関連し牽制し合っているという考え方があります。

それの関係性を例えるとしたら、ジャンケンのグー、チョキ、パーの関係に似てると思います。

この五つの分類を五行といい、我々の人体の重要な臓器もこの五つに置き換えて説明されているのが東洋医学といえます。

五臓で分類された事柄は、生理、病理、病症、病因に関するものです。

五臓はそれぞれの性格を持って働きます。それが充分に働かない時の病症を見ていきましょう。

 

❶肝 (肝は春によく働く)

春には、精神肉体ともにノビノビと活動的になるのがよい。

もし春になっても肝が働かないと、頭部の病気になりやすい。

また、春になると次のような症状を訴える人も多い。

冷えのぼせ、頭痛、首の凝り、鼻血、イライラなど。

 

❷心(夏によく働く)

夏には、適当に運動して発汗するのがよい。

もし夏になっても心が働かないと、胸脇部の病気になる。

夏でもあまり汗の出ない人、夏でも冷える人、低血圧の人などは夏になると体調を崩します。

心臓病が持病の人は夏には特に気をつけることです。

 

❸脾(脾は土用によく働く。土用は各季節にある)

春の土用 : 立夏の前、 夏の土用 : 立秋の前、 秋の土用 : 立冬の前、 冬の土用 : 立春の前     期間は各18日間ある。

この土用には脾がよく働いて五臓を養う。

働きが不充分だと、臓全体が弱ってくる。症状としては、食欲不振、胸やけ、便秘または下痢、腹痛。

 

❹肺(秋によく働く)

大自然から原気(エネルギーや養分)を吸収し、冬に備える時である

秋に発散し過ぎると体表面の陽気が少なくなる。そして肩背部が凝りやすくなる。これは肺に負担がかかるから。

また、悪寒しては発熱しその後で発汗して解熱する、また悪寒して発熱する、という症状を繰り返す病気になる。

 

❺腎(冬によく働く)

心身共に静かにして、決して発汗してはならない。

冬に活動し過ぎて陽を動かすと、春になって鼻血が出る。もし冬に腎が働かないと身体全体が冷えてしまうようになる。

腎が弱ってると冷え症、腰痛、脚弱、冬になると血圧が高くなる。

この図は五行色体表といって、五つに分類されたそれぞれの五臓の特徴や病症を表したものです。五臓が不調になると症状は現れる部位であったり、精神状態がどのようになるかを示す表であります。

例えば、肝が不調だと、そのサインは爪に出て、イライラと怒りっぽくなったり、目が疲れやすくなったりといった症状を引き起こします。この表では青い部分が肝の状態を表現しています。

このように古典には昔からの体の状態を知る手掛かりが書かれています。現代でも活かせるものも沢山ありますよ。

 

金匱真言論

黄帝問曰、天有八風、経有五風、何謂。岐伯対曰、八風発邪、以為経風、触五蔵。邪気発病、所謂得四時之勝者。春勝長夏、長夏勝冬、冬勝夏、夏勝秋、秋勝春、所謂四時之勝也。
東風生於春。病在肝。兪在頸項。南風生於夏。病在心。兪在胸脇。西風生於秋。病在肺。兪在肩背。北風生於冬。病在腎。兪在腰股。中央為土。病在脾、兪在脊。
故春気者、病在頭。夏気者、病在蔵。秋気者、病在肩背。冬気者、病在四支。故春善病鼽衄、仲夏善病胸脇、長夏善病洞泄寒中、秋善病風瘧、冬善病痺厥。故冬不按蹻、春不鼽衄、春不病頸項、仲夏不病胸脇、長夏不病洞泄寒中、秋不病風瘧、冬不病痺厥飧泄而汗出也。
夫精者身之本也。故蔵於精者、春不病温。夏暑汗不出者、秋成風瘧。此平人脈法也。
故曰、陰中有陰、陽中有陽。平旦至日中、天之陽、陽中之陽也。日中至黄昏、天之陽、陽中之陰也。合夜至鶏鳴、天之陰、陰中之陰也。鶏鳴至平旦、天之陰、陰中之陽也。故人亦応之。
夫言人之陰陽、則外為陽、内為陰。言人身之陰陽、則背為陽、腹為陰。言人身之蔵府中陰陽、則蔵者為陰、府者為陽。肝、心、脾、肺、腎五蔵、皆為陰。胆、胃、大腸、小腸、膀胱、三焦六府、皆為陽。所以欲知陰中之陰、陽中之陽者、何也。為冬病在陰、夏病在陽、春病在陰、秋病在陽。皆視其所在、為施鍼石也。故背為陽、陽中之陽、心也。背為陽、陽中之陰、肺也。腹為陰、陰中之陰、腎也。腹為陰、陰中之陽、肝也。腹為陰、陰中之至陰、脾也。此皆陰陽表裏、内外、雌雄相輸応也。故以応天之陰陽也。
帝曰、五蔵応四時、各有收受乎。岐伯曰、有。東方青色、入通於肝、開竅於目、蔵精於肝、其病発驚駭。其味酸、其類草木、其畜鶏、其穀麦。其応四時、上為歳星。是以春気在頭也。其音角、其数八、是以知病之在筋也。其臭臊。
南方赤色、入通於心、開竅於耳、蔵精於心。故病在五蔵。其味苦、其類火、其畜羊、其穀黍。其応四時、上為熒星。是以知病之在脈也。其音徴、其数七、其臭焦。 中央黄色、入通於脾、開竅於口、蔵精於脾。故病在舌本。其味甘、其類土、其畜牛、其穀稷。其応四時、上為鎮星。是以知病之在肉也。其音宮、其数五、其臭香。 西方白色、入通於肺、開竅於鼻、蔵精於肺。故病在背。其味辛、其類金、其畜馬、其穀稲。其応四時、上為太白星。是以知病之在皮毛也。其音商、其数九、其臭腥。 北方黒色、入通於腎、開竅於二陰、蔵精於腎。故病在谿。其味鹹、其類水、其畜彘、其穀豆。其応四時、上為辰星。是以知病之在骨也、其音羽、其数六、其臭腐。
故善為脈者、謹察五蔵六府、一逆一従、陰陽、表裏、雌雄之紀、蔵之心意、合心於精。非其人勿教、非其真勿授、是謂得道。


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