藤浪晋太郎の復活について考える

大阪桐蔭高校3年生の時に、エースとして史上7校目の春夏連覇を達成した栄光を携えて、2012年秋のドラフトで4球団競合の末に阪神タイガースに入団しました。

 

入団1年目の2013年から1軍のローテーション入りを果たし、近い将来の阪神タイガースのエース候補として期待を掛けられて来ました。

ところが、ここ数年は制球難に苦しむ状況が多く見受けられ、要所要所で打者にデッドボールを与えて、揉める場面をよく目にするようになりました。

 

一体どうしてしまったのでしょうか。

 

参考までにデビューした2013年からの与四球数と与死球数を見てみたいと思います。

プロ1年目となる2013年は与四球も与死球もワースト10位外でソコソコでしたが、2年目となる2014年以降は、どちらもワースト上位を記録しています。

 

四球の多さもさる事ながら、デッドボールが増えてしまっているのが宜しくないですね。

 

因みに、今年2017年のデータを見ると、与四球・与死球共にワースト順位は下がっているように見えますが、1軍での投球イニング数や対戦打者数が他の投手に比べて少ないので、与四球率・与死球率と言う数字で見ると何れも上位となってしまっています。

これは、単なる投球フォームの狂いなどと呼べるものではなく、明らかにイップスだと思われます。

ただ藤浪自身はイップスだとは考えていないらしいですが、それは藤浪自身がメンタルの弱さを人にさらけ出したくないので、認めようとしてないのではないかと、思います。

イップスについて

精神的な原因などにより、スポーツの動作に支障をきたし、自分の思い通りのプレーができなくなる運動障害。

イップスの原因

  • 手首で投げてしまっている
  • 背骨の回転で投げている
  • 肩の内・外旋で投げている
  • 骨盤が後傾している
  • 膝より後ろで爪先がステップしている(足先を膝が越えている)
  • 足のアーチが崩れている
  • 肩甲骨が押し出せていない
  • 腹が弱く、背骨が反ったまま返ってこない
  • 首の位置が悪く、指先の力が抜ける

技術的な面でこうやってみていくと、主には下半身から体幹の動作に問題が多い。腕の問題は投げる方向に合うように下半身のズレをカバーするため、下半身の問題だと考えて正しく下半身を稼動させれば、目標に目掛けて投げると正しく腕は使われるはずです。

また、イップスの選手に多く見られる傾向として、骨盤の後傾による上体のバランスの乱れがあるようです。改善策として、ハムストリングの柔軟性を高め、脊柱起立筋、大腰筋、下部僧帽筋を鍛えるエクササイズが効果的。

ようは、骨盤の前傾、背骨を立てた状態を維持した中でいかにプレーするか。軸がシッカリ上下に垂直にあるかどうかが非常に大切な要素の一つであると考えられます。

それに加え、基本的な身体のコンディショニングや体幹の使い方など、全ては全身のコンディショニングが基本である。

心と身体の連動

イップスだと縮こまった身体の使い方になってしまい、胸が猫背の形でロックされたままになっているケースがある。

東洋医学では、怒りすぎれば気血を発散させすぎて肝を患い、恐れ過ぎると腎を患うなどと表現します。

イップスでいえば、失敗を恐れて、恐怖感が半端ない状況に陥ってるといえます。すると腎を傷つけます。腎には筋肉を柔軟に動かすための水分を肝に供給しているので、腎が傷つきますと肝に水分を供給不足となり、筋肉が柔軟に動かせなくなってしまいます。すると投球動作にも影響してしまい、安定した投球フォームが出来なくなります。心の状態は身体にも影響を及ぼします。

 

歪みの原因

イップスにとって、技術的な面で身体の軸が重要であるといってますが、今度は逆になぜ軸が歪むのか、とう視点でみていきます。歪みの原因として

  • 姿勢が悪い
  • 同一作業が多い
  • 事故による衝撃
  • 体の使い方の癖
  • ストレス
  • 感情の変化

などです。では、一つ一つみていきましょう。

姿勢が悪いと体が硬くなる

悪い姿勢を続けていると、それが本来の姿勢であると脳にインプットされてしまう。脳は刺激を繰り返すことで、記憶が強固になる。だから悪い姿勢を毎日続けることで、自力では回復できなくなってしまう。

一度インプットされると、不自然な姿勢から元に戻す時に、体が防衛的に働き、より硬くなってしまう。

だから一定姿勢を取ってしまった場合、なるべく力を抜いてゆっくり、ものすごくゆっくり元の姿勢に戻すようにする。

同一作業で体が歪む

常に同じ筋肉を使うことで、ある筋肉だけ強くなってしまい体のバランスが悪くなる。これが続くと、不自然な体のバランスの姿勢のまま筋肉が硬くなり、歪みに。

体は全身を鍛えること。作業したらストレッチなどで緩める。

衝撃で体が歪む

衝撃自体でできる歪みやかばうためにできる歪み。衝撃を受けると無意識に体をかばうため、筋肉にもの凄い力をいれて体を守る。

不自然な姿勢で体全体の筋肉を強く緊張させるので歪みを作る。

体の使い方での癖で歪む

右利き、左利き。本人の自覚がないのが特徴。

ストレスで体が歪む

少しのストレスでも筋肉を緊張させて体を守ろうとする。本人の意思とは関係なく働く。

筋肉の緊張はとくに、頸周りに強く症状が出る。

感情で体が歪む

怒った時、喜んだ時、悲しんでいる時、全て体の使い方が違う。悲しい時は背中を丸めてうつむき加減、怒っている時は胸を張って威嚇するような姿勢、など。

内臓が悪いとき、体が歪む
気候で体が歪む

四季の移り変わり、気候の変化で体調崩す

 

以上のように、姿勢不良からの軸の歪みはとうぜんですが、心やストレスなどからも歪みが出ることが理解できると思います。

イップス克服には、体軸を整えるのと、心の問題の克服が不可欠であるといえます。

体軸に歪みがあるかを確認するのに、一般的な方法は、「線の上を目をつぶって、前後に歩いて真っ直ぐ歩けるかどうか」で確認できます。

 

ピッチャーの投球フォームにおいて「軸足」の使い方

体軸を整えるにしても、ピッチングにそれが活きてこなくては意味がありません。それはどういうことかといえば、体軸をキープした上でピッチングを行なうことで体重移動がスムーズになり、それがピッチングでの球のスピード、勢い、力感に繋がっていくからです。

後ろにある体重を前にいかにスムーズに無駄なく伝えることが出来るか、それがピッチングの肝にもなります。これは体軸が歪んでいると、せっかくの体重移動の力が他へ逃げてしまうので、本当に重要です。

ここでは、私は野球は素人なので、あるサイトの記事を参考に書かせていただきます。

体重移動移動にはまず、軸足がシッカリきまってないと力が十分に伝えることができません。その軸足についてです。

軸足が出来ていないと、

  • コントロールを乱す
  • 安定して投げれない
  • スピードが出ない
  • 調子の波が激しくなる

軸足の肝は「軸足にタメる」= 軸足の股関節に体重を乗せること

この軸足の股関節に体重をかけていくことは、次の動作に影響する。

このマル印の部分が重要です。ここに体重が乗っていること!

軸足がうまく出来ずにコントロールを乱してしまう

①膝が折れてしまうピッチングフォーム

膝が爪先を越えて、太腿の筋肉をメインに使ってしまう。体重移動移動が不十分のまま投げて「開き」「突っ込み」「インステップ」になり、抜け球、腕の振りに安定感がなくなる。

 

②骨盤の向きが早く変わってしまう

軸足の股関節にシワ(画像のマル印)を作ったら、そのままバッター方向へ移動させていく。この時に骨盤の向きを変えてしまうと「開き」の動作になりやすい。股関節へうまくタメが作れていない。

 

③軸足の膝が割れる(外側に逃げてしまう)

股関節にシッカリタメができなくなり、軸足の股関節も同じく外側に動いてしまう。

 

藤浪投手に対しての私なりの再生への提案

以上、様々な原因や理論を総合しての私なりの考えをここで記します。あくまで、わたしが常日頃修業している武術の体の使い方や、日々ケアさせていただいてる鍼灸治療での経験を踏まえての考えですので、これが正しいとは思っていませんので、そこは加味していただきたい。

まず、イップスという現状に対して、彼自身が自信を取り戻すことが大切です。

それは満員の甲子園で投げることや二軍で投げ込んでも解決しないように思います。

投手ならシャドーピッチングというものをやってると思います。それを目隠ししてシャドーピッチングを行い、ビデオ撮影をする。

それになれたら、実際に目隠しして実際の球で投球練習をする。それはブルペンにマネキンを立たせてもいいし、バッターボックスのストライクゾーンに的を置いて投げ込んでもいい。

この目隠しの目的は、視覚以外の感覚をフル稼動して、投球することで指先や筋肉の感覚をはっきり意識するというトレーニングになるし、何を隠そう体軸の安定したフォームを作れるというもの。

この目隠しでのピッチングで正しく投球できれば、安定したフォームを手にすることができるし、自信にもなると思います。

そう、自信です。目隠しという難しい状況でピッチングするには、自分の中の感覚がとても重要。その自分の感覚に自信がつけば、本来の投球の怖さも減るのではないかと、思います。

この方法は時間もかかるし、シーズン中には非現実的な案ですが、これが私なりの藤浪再生案です。

長々と、失礼いたしました。


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