欠番となった、ウルトラセブン第12話

ウルトラセブン第12話「遊星より愛をこめて」

登場するスペル星人が後に「被爆星人」と言われ、本作は欠番扱いになった。

初回放送時1967年12月)には特に問題になるようなことはなかったが、1970年、何回目かの再放送時に出版された小学校低学年向けの雑誌の付録で「ひばく星人」と記載されたことで、それを見た原爆被害者関連団体にしょぞくする人物が円谷プロに抗議文を送ったことで、それがマスコミに取り上げられ問題になり、この作品は以後公開しないことを決定した。

その「ひばく星人」と記載されたスペル星人とは何なのか?

新兵器スペリウム爆弾の実験失敗でスペル星全土が放射能汚染され、治療のために地球人の血液が必要だった。

採血機能と血液結晶化機能を備えたスペリウム金属製の腕時計(装着した人間は白血球が減少し倒れ死亡する)をばら撒いて調査を行った。

そのため倒れる女性が続出する。彼女たちは「原爆病」に似た症状を発していた。

地球人・佐竹に変身したスペル星人の工作員は、山辺早苗に近づいて交際を開始し、時計をプレゼントする。しかし、早苗とアンヌ隊員が旧友だったため、

ちょうど腕時計と女性の連続卒倒を調査していたウルトラ警備隊に計画を察知されてしまう。

モロボシ・ダンとアンヌが工作員を尾行しアジトも特定。

そこでは、スペル星人の工作員たちがアジトで作戦会議をしており、女性の血液より子供の血液のほうが純度が高いことに気づいたために対象を子供に変更することを決める。

「ロケットを書いて宇宙時計を貰おう」というキャンペーンを張るが、ウルトラ警備隊がアジトに集まった子供達を追い返すことで阻止する。

進退窮まったスペル星人は自らアジトを破壊して巨大化し、地球人の血液を奪うことを宣言する。

佐竹と名乗っていた工作員は、早苗の弟・シンイチを拉致して貯水池に逃亡するが、ソガ隊員のエレクトロガンで撃たれ巨大化する。

ダンがウルトラホーク3号で搭乗し攻撃を仕掛けるが撃墜され、セブンに変身し一騎打ちとなる。

最後は円盤をウルトラホーク1号に破壊され、逃げようと空中に飛び上がったところをアイスラッガーを受けて切断された。

 

スペル星人と知らずに交際していた早苗は、それなりに彼のことを愛していた。彼が異星人であり、しかも女性や子供の血を奪おうとしていたことを知ったあとも、次のように語る。

アンヌ  :  「そう、これは夢だったのよ」

早苗     :   「ううん、現実だったわ。わたしは忘れない、決して。 地球人も他の星の人も、同じように信じ合える日が来るまでは」

アンヌ  :   「来るわ!  きっと、いつかそんな日が」

 

この二人の会話に頷きながら、心の中で「そうだ、そんな日は、もう遠くない。だってM78星雲の人間である僕が、こうして君たちと一緒に闘っているじゃないか」

と語って終わります。

 

セブンが初めてM78星雲からきたことを言及した作品でもある。

この作品は実相寺昭雄氏の監督作品。セブンではメトロン星人の「狙われた街」も彼の監督である。独特な世界観を魅せてくれます。

 

 


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