人の動きと経絡の関係③

今回は、経絡についてのおさらいです。

経絡というのは、体内の気血水が運行・通過・連絡する通路です。これは高速道路のようなもので、気血水は車と思ってみればいいでしょう。

高速道路では途中にサービスエリアやインターチェンジがありますが、それにあたるのが経穴(ツボ)です。

例えば、高速道路で事故があれば渋滞して車はノロノロ運転となりますが、これは経絡でいうなら気血が滞るということで、それが”凝り”や”痺れ”や”痛み”となって現れます。

また、打撲したり武術で突きなどの打撃をもらうと、気血は充血や貧血、または古い血となって通りが悪くなり、気血の渋滞が起こります。これがひどくなると、病気や怪我という症状となって現れます。

 

会社には社長がいて、社員に命じて仕事を行なうように、経絡にも主人がいます。それが五臓(肝・心・脾・肺・腎)です。

五臓から流れが出て、手足を巡って六腑(胃・大腸・小腸・膀胱・胆・三焦)へ入り、頭部へ走って今度は六腑から五臓へ入る。

その主人の名がついた経絡を(手の太陰)肺経であったり、(足の厥陰)肝経と呼んでいます。また、主人・五臓と表裏関係、男がいれば女のような関係にあるのが六腑になり、互いに深い関わりがあります。

例えば、肺と大腸が表裏関係にありますが、風邪をひいて寒気がして下痢をするというのは、呼吸器の肺が弱った症状が大腸にも影響を与えてしまった、という状態になります。

全ての経絡は五臓と関係していて、その五臓に異常があると経絡上のツボや体表面に何らかのサインを出します。これは経絡が、臓腑と体表部とのネットワークであるということを意味します。

手の親指を掴めば肺に通じ、人差し指を押せば大腸につながる、といったように身体のどの部分のツボを押しても、必ず臓腑と関連があります。

 

スポーツなどで「筋を傷めた」となったとき、その選手は、表面的部分の筋だけでなく、内臓も傷めている可能性もあります。

スポーツ選手や格闘家でよく肉離れや靭帯を痛める人は、筋が潤っていない、つまり筋の気血の巡りが悪い、もしくは気血が足りないといえます。体の気血を全身に送る臓器は肝なので、肝の調子が今一つなのかもしれません。

さて、筋を潤わして関節を滑らかにするにはどうすればいいのでしょう?

経絡の気血を巡らす、筋を支配している肝経のツボに鍼であったり指で刺激を与えることです。

また、逆に肝経のツボに過剰な刺激、打撃を加えて砕けば、肝経の気血がストップし肝臓に障害が出る。相手にかなりのダメージを与えることになります。

肝臓(レバー)に直接打撃を加えれば、一瞬で動きが止まるのは、全身に巡る気血が一瞬途切れるからでしょう。

経絡が全身を巡っていつからこそ、こういったことが起こるんでしょうね。


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