人の動きと経絡の関係②

≪太平洋戦争中、敵弾を受け、「痛い!」と腹をおさえた。 それほどの痛みと異常な不快感があった。 あとで、腹をいくら調べても異常がない。 やっと探し当てた所の傷は手首で、偏歴(前腕真ん中あたりにあるツボ)付近に命中した弾が、本人には腹部と感じたという。≫           首藤傳明著:「超旋刺と臨床のツボ」より引用

上の例の場合だと、弾が命中したのが、経絡でいうと「手の陽明大腸経」。 偏歴というツボが前腕真ん中にあり、そのライン(経絡)をたどっていけば、大腸のところまで繋がってます。前腕の負傷が経絡を通して大腸付近の腹部に痛みが伝わったってことでしょう。

このように人の体には経絡が存在し、それらが人の体に様々な形で影響を及ぼしています。

例えば、スポーツなどでパフォーマンスが今ひとつであったり、なぜか動きがぎこちないときに、そのぎこちない部分が問題になってるのではなく、そのぎこちない部分に関わっている経絡上の別な部分に問題があるってことも考えておかないといけません。

つまり、そのルートに関わっている経絡を知ってれば、今まで解決できなかった課題が解決できるという可能性があるわけです。

 

人の体を前面、後面、側面でみていくと、

前面には手と足の太陰経・陽明経

後面には手と足の少陰経・太陽経

側面には手と足の厥陰経・少陽経

これらが体に流れている経絡です。これらは皆、陰経(太陰経など)と陽経(陽明経など)に分かれていますが、人が四つん這いになったときに日が当たるところが陽経、影になるところが陰経になり、陰経はとくに体にとって大事な所を意味するので、外敵から守れる位置に流れているというのも特徴的であります。

陰経は重要な臓器に繋がっているので、常に隠れる位置にああります。だから、陰経の経絡はほぼ全て、身体の前面に流れているのがわかると思います。

 

初めて経絡の流れを学ぶとく、あまり細かくみていくと最初のうちは、混乱すると思います。だから、はじめは、前面には太陰経と陽明経、後面には少陰経と太陽経、側面には厥陰経と少陽経、であると理解しているといいでしょう。

 

武術において、構えを見たときに、その人の弱点を見抜くというのも、経絡を知ってれば役に立つと思います。次回、例を挙げて説明しましょう。


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