快適さを求め過ぎると不調になる

人は苦痛になるようなことは好まない、当たり前ですね。寒ければ暖をとり、暑ければ涼もうとします。人間の体は自身の危機管理を本能的に行えるようになっています。

ただ、現代人の特徴として、快適さを貪欲なまでに追求する傾向にあるように思います。以前、このブログでも書きましたが(『人の暮らしが便利になればなるほど、人は貧しくなっていく』というタイトルです)、快適さを求めるあまり、人間の動物としての本能や、必要最低限の体力などが衰えてきているように思います。

例えば居住環境について。現代人は居住環境と自然環境とが大いに乖離している。

夏は暑いものですが、オフィスや街のショップなどは過剰なまでの冷房が効いた状態です。本来は汗を出して体内の熱を発散して体のバランスを調えるのですが、冷房によって発汗機能が麻痺して、体内の熱が発散されないまま秋になり、体に熱が籠った影響が喉にきて炎症を起こし風邪を引きます。

一方、冬は暖房がガンガン効いていて、身体は熱く汗をかくことも。冬に汗腺が開き、汗で熱を放出すると当前、身体は冷えてしまいます。過剰な暖房は乾燥を生み、呼吸器系に潤いがなくなり、容易にインフルエンザなどのウィルスが好む環境となってしまいます。

 

人間も動物の一種であり、自然の一部であると考えた場合、人の過ごす環境についてもある程度、自然環境と同じぐらいが丁度いいのではないかと思います。自然にそぐわないような適正を欠く温度・湿度・乾燥などは、病や体調を不調にする増悪因子です。

また、現代は短時間で異なる地域に移動できます。極端なことをいえば、朝関空を発ち、ロンドンで乗り換え、北アイルランドに直行。翌日にロンドンに戻り、すぐさまニューヨークへ飛び翌日帰国。2日後はマレーシアで仕事、っていう生活をしていると身体は不調になるでしょう。

自然というものは、特に日本の場合は四季があり、春の暖かさは、いきなり訪れるものではありません。寒い冬から少しずつ気温が上がっていき、やがて暖かい春がやってきます。春が来たら徐々に気温も上昇し夏がきます。自然が緩やかに温度変化をしていくものなのですから、人も自然の一部なら、いきなりの温度変化には対応できるはずもありません。

ちょっと暑いからすぐ冷房、もしくは寒いからすぐ暖房、ってをちょっと踏ん張って耐えてみると去年より強い体が手に入るかもしれませんよ。


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