武道家が知って損のない東洋医学~顔面診~

西洋医学の医師と違って、東洋医学を生業とする鍼灸師や漢方薬の薬剤師は、顔面や脈、舌など身体に現れる反応を診て、患者を診断する材料とします。武道家が敵と戦う場合、相手の状態を見抜ける術を知ってれば、多少なりとも有利にことを運べるとおもいます。

また、武道を指導される先生方には、お弟子さんの身体の状態を把握したり、性格的にどのようなタイプであるかを知る手掛かりになり、お弟子さんにいいアドバイスもできるのではないかと思います。 では今回は顔面診です。

顔色判断

顔面に現れた色によって、五臓(肝臓、心臓、脾臓、肺、腎臓)のパワーが落ちている、もしくは体質的に弱い臓腑が現れていることを示しています。

①顔が真っ赤にホテッテいたら、心臓が興奮している状態。あまりに興奮したため血が上気して心臓がフル回転しています。こういう相手はまもなく息があがってしまうでしょう。特に肩背部や側頭部などに筋緊張が見られます。

②額を見て、青筋が出ていたら、肝臓の氣血は空っぽで、血に頭が昇っています。目を見ると青い色をしています。こういう人は怒りっぽく、試合でも怒気をあらわにします。初めは威勢がいいのですが、次第に力を失い、案外もろいものです。

③顔色やまぶたが黄色い人は、脾臓が弱っています。脾臓といっても西洋医学の脾臓と同一ではなく、膵臓と胃の機能を両方持ったもので身体に必要は栄養や血を作る場所です。脾臓が弱ると血や栄養が充分供給されないので、根本的なパワーがでません。武者震いで膝がガクガクするのは、脾臓に氣血がないからです。また、前腕や下腿が伸びやかではないです。

④顔色が白い人は肺が弱っています。緊張のために、顏が青白くなってれば、肺と肝臓に氣血がない証拠。呼吸が弱くなっています。体格の特徴といえば、胸板が薄く猫背傾向です。

⑤顔色が黒い人は腎臓に氣血がありません。腎臓は恐怖など恐れに弱いので、相手があまりに巨大、もしくは強そうだと、顔が暗くなります。何か不安そうな人って暗い感じがありますよね。腎の弱い人は体質的に腰に柔軟性がなく腰痛もちが多いです。膝を曲げて前かがみにもなりにくい。総じて下半身に弱点がありそうです。

身体をみて判断

①身体が硬く、筋がのびないときは肝臓が弱っています。肝臓は血を貯蔵していて全身に血を循環させます。もちろん筋肉にも血が充分ないと軟らかい動きができません。筋肉に血が潤ってなければ。すぐ肉離れは痙攣、断裂を起こします。

②やせ細った人、または肉が付き過ぎた人は脾臓が弱いです。脾臓は食べたものを消化し、血や肉を作るところなので、正常に働いてないと栄養不足になったり、偏った体形になってしまいます。

③骨が太い人は腎臓が丈夫です。細い人は腎臓の働きが弱いです。東洋医学でいう腎は水分とミネラルをコントロールしているので、ミネラルであるカルシウムがしっかりしていれば骨もしっかりしています。武道家は骨太の人はかなり有利ですね。

④皮膚の色つやが良く、体毛がびっしり生えてる人は、肺の力が強いですね。ただ体毛に関して、身体が冷えやすい人は産毛が濃くなり、熱がりの人は体毛が濃い特徴があります。

 

性格からの判断

五臓それぞれには、特徴的な性格が現れてきます。体質的に肝が弱いタイプはイライラしやすいとか、腎が弱い人は疲れやすくビビりであるとか。このへんは参考にどうぞ。

五臓の働きを知ればより一層理解できると思いますので、五臓の働きについては機会があれば紹介したいとおもいます。

次回は、目や鼻など、感覚器で相手の状態を知る術を紹介しようと思います。

 

 


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