コラボイベント 刀禅&掛け試し稽古会 で学べたこと

先日の2月19日日曜日、大阪で開かれた刀禅&掛け試し稽古会に参加してきました。

掛け試し稽古会は昨年の100ラウンド組手合宿以来の参加で、刀禅は初めて。

刀禅とは? 小用茂夫先生が創始されたもので、古流・伝統武術の型や基本功に内在する「からだの使い方」をベースに、反復練習しながら部分的な筋力に頼らずに、身体を効率良く機能的に使えるようにしていくもの。先生は「内圧運動」とおしゃってたと思います。この身体内部からの圧力は、普通誰もが持っていて使っているのだが、特に強い力を必要とする場合など、人は意識的に関節を介した筋力に依存してしまいます。だから内在的なパワーが影を潜めてしまいます。(実際、文章で表現するには難しさがあり体験してもらうのが一番です)

現役の格闘家の菊野氏でさえ、小用先生と手合わせされてると苦労されてました。当然、私が小用先生に合わせてもらうとケチョンケチョンでお粗末な結果でした。本当に小用先生の身体の中から湧き起こってくる、足の踵からジワジワとした圧力が私の身体に伝わってくる感覚があり、自分の姿勢を保持することが困難でした。

 

刀禅を経験して気づいたことは、私が普段修業している太氣拳と共通する身体の運用方法なので、小用先生や刀禅経験者の方にお相手していただいたことで、自分の欠点の気づきとともに、今までの稽古も無駄ではないという確信がもてました。 今回学んだ”掛け拳”という練習方法なども今後の稽古に取り入れていけば、さらに自分の道が開けてくるのではと、かなりの収穫です。

 

そして午後からの「掛け試し稽古」について。今回、関西での掛け試し稽古会は2回目ですが、私は関西の稽古会は初参加。初めてお手合わせさせていただく方が多く、空手に限らず多種多様な格闘技の猛者たちに戸惑いながらも、心地いい緊張感で臨むことができました。

皆さまのレベルがかなり高く、これまでの動きでは通用しない場面も多々あり、工夫させられました。掛け試し稽古会は、打撃全般はライトにヒットさせますが、「ライトスパーリング」という概念ではなく、その打撃がナイフであったなら死を意味する、というぐらいの緊張感をもって相対峙しなければいけません。

今回60ラウンドおこないましたが、最初の25ラウンドぐらいまで、思うように動けずに焦りと戸惑いで打撃を”いただく”ことも多く、正直厳しい闘いでした。私も稽古会は1年経験してきたので、慣れと色気が出たのがいけません。色気、つまり「ああしてみよう」「こうしてみよう」という意図した行動ですね。

だから後半からは、初心に戻って「組手中でも”禅”を崩さない」に徹しました。

実は、稽古の後半で気づいたのですが、「何かを意図した組手」をしているときは、私自身の重心がこの図ほどでないにしても“前傾”してたことです。

太氣拳の澤井先生が『犬と猫との闘い』(拳聖澤井健一先生 佐藤嘉道:著を引用)で述べております。

「犬は身体が大きいのにまかせて口から突進し、一気に噛みつく。猫は前足を上げて二、三回攻撃をかけると、犬はうまくいかない。顔だけ前に出して突進する犬のような人間は失敗する。猫のように前の手が利かないと相手の攻撃に備えることができない」

おっしゃるとおりです。前半の私は、突進気味でした。後半から”禅をキープする”ように初心へ戻ったことで、手によって空間が生まれ、後ろ荷重で、敵を冷静に見て反応もしやすくなりました。こんな感じですね。移動する際も前足進むのではなく、後ろ足が沈むことで前足が出るように移動しました。そうすることで、相手(敵)には圧力が感じられたみたいです。お相手していただいた数名の方から、「圧が凄いですねぇ」とおっしゃっていただきました。これは、太氣拳の歩法でもあり本来は形意拳、そして午前中のセミナーの刀禅ですね。

普段の稽古してたものが、刀禅でより明確に身体で表現できるようになった結果がこの組手後半の動きかもしれません。

身体の運用の仕方一つで組手が変わる! 奥が深いですね。勉強になります。


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