立ってるだけでなぜ、健康に効果があるのか? ④ 意念について

現代社会においてストレスを溜めるのは良くない、とよく言われますし生活習慣病の元凶でもあると考えられています。

 ストレス性胃潰瘍といって、ストレスで胃に穴を空けること起こるわけです。

ストレスというマイナスの感情(怒り、恐れ、考え込む、悲しむ)などは、適度なら問題は起こりません。これらの感情がその人の許容範囲を超えたときに問題が起こるわけで、東洋医学でも、「怒り過ぎると肝を痛め、恐れ過ぎると腎、悲しみ過ぎると肺、考え込み過ぎると脾を痛める」といわれています。

突然の恐れによって、呼吸は一時中断したり、血管は収縮し、冷や汗をかけ、口は渇き、焦りや憂欝の状態が胃腸の蠕動と消化液の分泌を抑制し、食欲減退を引き起こしたりします。

情緒に変化があったとき、大脳がそれを感知し自律神経の活動をコントロールします。つまり心の在り方、感情をうまくコントロールすれば、身体にとって最適な状態を保てるといえます。

怒りの感情は決して悪ではありません。怒るという感情は、積極的な感情も含まれているので適度であれば、何かにチャレンジしようという気持ちを起こさせてくれますし、血液を沢山運ぶので、行動力もアップします。

恐れは慎重な気持ちの持ち方を持たせてくれますし、冷静な判断力にも役に立ちます。

要するにその時々で、心の持ち方(意念)を自在にコントロールすることが大切なわけです。

 

では立禅・站椿功ではどのようにすればいいのか?

他の武術や気功については、私は存じ上げないので、ここでは太氣拳・意拳の站椿功について少し書いて見ます。

 

(例 1)

梅干しを想像してください、するとどういった気持ちや身体の変化が起きますか?

口の中になんとなく唾液が分泌してこないでしょうか?

これは実際に梅干しを口にした経験があれば、それを記憶して勝手に身体が反応をおこしたってことです。

 

(例 2)

雨のどんよりした日に仕事に出かけるのと、春の晴れた日に緑豊かな場所へ出かけるのと、どちらが心地いいでしょう。さらに温泉に浸かって湯船に身体を浮かべたら、気持ちも心も緩むのではないでしょうか?

では、簡単な立禅における意念の基本的な説明を致します。

 今回は、とくに立ち方は何でもいいです。両足を揃えて真っすぐ立つだけで結構。

身体を真っすぐにして立ってほしいのですが、筋肉を硬直させては意味がないので、ここでイメージしてください。

「海の中で天に向かって伸びていく海草を」 真っすぐに立っているけれども、ゆらゆらと揺れているイメージで立つこと(揺らす必要はありません)。

ここで自分が気持ちいいと感じることを想像します。今回は温泉でやってみます。

【イメージしてください】

①「自分は胸まで温泉に浸かっていて、ゆったりくつろいでいる。何も考えずにただ温かい温泉でのんびりしています。温泉のお湯の揺れを若干感じる。」

「湯が波のように小さく前後に揺れている。その前後の波に身を任せるるように、身体がわずかに前後する。次に左右に湯の揺れを感じる。身体も波に呼応するように左右にわずかに揺れる。」

決して力まず、湯に浸かっているので浮力を感じられるように。

②「自分は広い温泉で仰向けに寝て浮かんでいる。ラッコのように浮かんで漂流しているイメージ。頭、首、背中、腰、膝裏、踵へと温かいお湯を感じて身体後面がポカポカと暖かくなってくるイメージ。」

「次にうつ伏せになって浮かんでいる。足の甲、膝、お腹、胸、顔面がお湯で温まってくるイメージ」

 

このイメージは、先ほど述べた「梅干し」の理論と同じで、温泉に入って気持ちいいという感覚を身体で表現することで、実際に温泉でリラックスして、心地よい感情を呼び込んで神経系統をコントロールしようというものです。

神経系統や内分泌系、血流のコントロールなどがうまく働くと身体は健康へと近づいていけるでしょう。

だから、站椿功にとって「意念」というものがいかに大切であり、ただ立っているだけであっても、これがあるのとないのとでは、全く別物になってしまうので、站椿功は、しっかり熟知した先人から直接教えてもらったほうがいいと思います。

現代社会は過渡のストレスや緊張で身体が硬直状態にあると思います。少しのことでキレて人を刺したり口論したり、殺伐とした社会であるといえます。

よって、站椿功による意念の基本は養生であり、まず「心も体も緩めること」。これからスタートしなければいけません。

ぜひ、あなたの日常に立禅を


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