喉の痛み

喉が痛いという患者さん。

最近冷えるので風邪なのかな、と思っているみたいでした。

でも、問診で聞いていくと咳・痰、寒気などの一般的な風邪の症状がありません。

喉の痛みは風邪や呼吸器系の疾患が原因で起こるとは限りません。

東洋医学では「炎症性の痛み」は熱により引き起こされるという考えがあり、喉に熱が必要以上に加わったために「痛み」という症状を引き起こします。

例えば外からの要因として、

「辛いものの過食」は、喉に熱を引き起こしますし、炎症の原因になります。

でもこの方は、そんな過食はありませんでした。

 

問診で様々な角度から尋ねてみると、

仕事上の悩みがあり、忙しく寝不足であるとのこと。

 

東洋医学では、人間の身体は陰と陽がバランスがとれてると健康で、そのバランスが崩れると不調になると考えます。

この方の場合、五臓の肝という臓を酷使していて、その肝が貯蔵している”血”を寝不足と忙しさで消費している傾向にありました。

「血」はものを見たり、頭脳労働や運動、人に気を使う、などでも消費します。

そして、血にも陰と陽があり、

陽は、営気といって全身に行き渡り身体を温める作用があり、陰は津液といって熱が暴走しないような冷却水の役目があります。

この方の場合、寝不足や日々の頭脳労働で血を消耗し、とくに陰の成分が消費したがために熱の割合が多くなったと考えられます。

そして熱は上昇する性質があるので、その熱が喉へ波及したのではないかと思われます。

この熱が頭へいけば頭痛になりますし、耳にいけば耳鳴りになります。

身体の陰陽のバランスで喉の痛みが発生したものなので、「喉が痛い」= 「風邪薬」では治ることはないでしょう。

身体に現れた症状が何が原因なのかを突き止めて、治療するのが東洋医学の鍼灸なのです。


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