気功についての考察~効果の検証①~

気功というものの効果について、検証したデータというのがあまり見当たりません。

とくに日本においてはスピリチュアルな意味で捉えられたり、神秘主義的なものとして、医療分野ではまだまだ取り入れられてはいません。

中国に医療では内科や外科と同じように”気功科(推拿科)”として医療行為として取り入れられ、実際に検証も数多くされてるみたいです。

今回から数回にわたり、中国の病院での実験観察されたものを数例紹介していきたいとおもいます。

 

中枢神経系

1 脳波

上海市高血圧研究所

5例の患者にトレーニング(気功)を行わせたところ、開始後30分~終了なでの間ずっと、α波の振幅に顕著な増加が測定された。

北京医学院

18例中、11例にα波およびα波指数の減少がみられ、別の6例には徐波の出現がみられた。

上海第一医学付属第一医院の神経疫学教研グループ

12例の練功者に対して、脳波の観察を行ったところ、練功が進むにつれて脳波に顕著な変化がみられた。前頭部にθ波が出現し、振幅がしだいに増大、周期は徐々に延長し、大脳半球後部に拡散した。これと同時に、ある者にはα波の変化がなかったが、ある者には振幅の増大、周期の延長、周波数の漸減がみられた。

nouha

脳波は大脳の生理機能のバロメーター。正常成人の覚醒時の脳波にはθ波は少なく、α波の変動する範囲も極めて小さいものです。したがって、鍛練中に現れたα波の周波数の1~2Hzの減少や、θ波のわずかな増大なども、顕著な変化としてとらえることができます。

これは睡眠時の変化とも全く異なっており、また一種の催眠状態と説明づけることもできません。練功中に現れる脳波の変化は、大脳皮質と皮質下組織の間におこる複雑な作用の結果であると考えられ、気功中は一種の特殊な抑制状態にあると推測されます。

 

 

2 筋肉運動クロナキシ―

クロナキシーとは、およその基電流(活動電位をちょうど起こさせるのに充分な電流の強さ)を求め、その2倍の強さの電流について通電時間を求めた値を言い ます。そのため、クロナキシーは組織の興奮性を比較するのに用いられます。結果として、クロナキシーが小さいほど、その組織の興奮性は高くなります。

重慶医学院生理教研室

27例に深指屈筋と総指伸筋の基電流の増大がみられ、クロナキシ―もすべて延長したという。

上海市高血圧研究所

電子クロナキシ―メーターで練功の前後に筋肉のクロナキシ―の変化を研究したところ、鍛練を行うとクロナキシ―は鍛練前に比べて長くなることがわかった。

0015

クロナキシ―の変化は、大脳皮質の運動領の機能に変化があることと関連がある。抑制が運動領まで拡散した場合に、クロナキシーは長くなる。

一般には睡眠時、負のフィードバックによる抑制、大量のクラ―レ投与時、保護のための自己抑制時などにクロナキシ―は長くなる。

気功を行ってクロナキシ―が長くなるのは、大脳皮質の機能が鍛練中は抑制された状態にあることを証明しているものと考えられます。

3 前庭クロナキシ―

zentei

27例に対し、気功前後の前庭クロナキシ―の平均値を測定したところ、5~7mmに延長した。

前庭クロナキシ―は前庭中枢が位置的にも機能上からも、自律神経中枢と密接な関係があることから、迷路に電気刺激を加えて自律神経中枢の機能状態を探る方法です。naiji-1024x7661

前庭クロナキシ―の延長は自律神経の興奮が低下していることを示し、クロナキシ―の短縮は興奮の増強を示しています。

気功鍛練中の前庭クロナキシ―の延長は自律神経の興奮が低下していることの反映である。

 

 

4 皮膚電位

上海市第六人民医院理療科

練功を行っていた37例の喘息患者で肺兪・命門などのツボの皮膚電位の変化を測定した結果、気功を行ってる間は皮膚電位が必ず下降し、気功をやめるとすぐに元に戻る。

上海市高血圧研究所

高血圧の患者は、鍛練前は皮膚電位が一定せず不安定であるが、鍛練を始めると次第に安定し、さらにその曲線は徐々に下降するという。

SPN-01_measure-300x172

皮膚電位は汗腺を支配している交感神経のコリン性繊維の興奮と関係がある。一般に成人では、針を刺されて疼痛を感じ、生体が興奮したようなときに皮膚電位が高まり、睡眠時に低下する。

鍛練中全身がリラックスして入静状態にあるときに、ツボの皮膚電位がしだいに下降するのは、大脳皮質が抑制に傾いていることと関係があると思われる。

 

今回、専門用語が結構でてきてわかりにくいかもしれませんが、中枢神経的には大脳皮質に抑制性に働くということのようです。大脳皮質は身体の機能の総元締ですからね。

次回は呼吸器系についてです。気功って呼吸法にうるさいのが多いようですが、それも「なるほど!」と思える内容だとおもいます。

では、またよろしくお願いいたします。


Prev Next

Comment

コメントを残す

CAPTCHA