症例 花粉症

昨日の鍼療の症例をちょっと書いてみます。

2016年3月5日 曇りのち晴れ

会社員38歳 男性

頭痛と、もともと花粉症を持っていたが、この日はその症状が強い。花粉症の症状もそだが、頭痛と肩コリがより強く、頭がぼーっとするとのこと。

問診で尋ねると、ここ数週間、熟睡できず眠剤を飲むこともある。また仕事上でのトラブルや人間関係での気の使いようは半端ないと。

気を紛らすために飲酒は欠かさないし、食欲はあり空腹感はおこるが、結局あまり食べれない。

睡眠中、寝汗をよくかく。もともと冷え症なのに身体が火照るし、でも足は冷たい。また睡眠中、こむら返りで痛みで目が覚めることも。

脈診は弦のように緊張して筋張っている。また浮いて押さえると力ない。

これらを総合して東洋医学でいう肝虚熱証で治療。治療後、頭痛はマシになり、この日の夜はよく眠れたとの報告メールがありました。

 

では、その肝虚熱証とは何ぞや?

まず、この日の天候です。 曇りのち晴れ、治療は午前中でしたが前日の日中も暖かくて、まさに春の陽気。当然、花粉の飛散しやすい時期です。

また、春は「陽気」が盛んになり、植物も芽を出し、虫も動物も動き出す季節。人のからだも自然界の動きに応じて陽気が増え、活動的になっていきます。

人間の五臓(肝・心・脾・肺・腎)があり、病は五臓の気(精気)が虚す(パワーダウン)することで起こるとされています。そこでこの方のライフスタイルに着目すると、

仕事でのトラブルや気づかいでストレス過多である、夜は熟睡できずに疲れ気味である。つまり、一日中肉体も精神も活動中で休んでいない。動き回るには血が循環し全身を巡ることで可能なわけですが、その働きをするのが、五臓の中の「肝」です。image

「肝」は全身に血を発散して循環し、その血の流れはストレスが多いと、血管は収縮して流れは悪くなります。また、この全身に発散された血は夜、睡眠をとることで、肝の臓に戻って休むことで、内臓を栄養し、身体のリセットに役立ちます。

つまり、夜に眠らないもしくは、熟睡できていないと、血は絶えず循環し続けて、血はだんだん消耗して身体はオーバーヒート気味になってしまいます。さらにこの状態が続くと、血の絶対量は少なくなり必要な場所に血が足らないので、食欲があっても充分に消化できなくなったり、目が疲れたり、こむら返りになったりします。

この方の場合もその兆候はでており、眠れてないので血は循環し続け、さらに仕事では頭脳労働の面が多く、その部分に必要以上の血がいるようになり、頭に血がより多く集まります。

血は身体を温めるので、頭部に熱が多くなり、元々あった花粉症が春の陽気も重なって炎症を酷くして、さらに頭痛や肩こりのような症状を起こさせたと考えたわけです。

治療中は、軽く眠られて、治療後は頭はすっきりできたようです。そして、この日は久しぶりに熟睡できました、との報告メールが届きました。

この治療を継続すれば、花粉症の症状もマシになっていくでしょうね(*^_^*)

良かった良かった(^。^)

 


Prev Next

Comment

コメントを残す

CAPTCHA