正しい歩き方とは? 人の歩き方を考察

前回、野生動物を例に3タイプの歩き方を説明しました。 inuimg_8dc56af3fc210f26f1b3e82957e01d0b6f0f20abc1443516514 1)犬のようにつま先地で踵をつけずに歩くタイプ。

2)馬のようにつま先を地面に引っ掛けるようにして歩くタイプ。

3)クマや人のように踵をつけて歩くタイプ。

*前回までの説明については、『正しい歩き方って、どんなんだろう?』 『正しい歩き方について、野生動物』を参照してください。

 

では今回は、前回までのことを踏まえた上で考えてみようと思います。

aruki  上の図が一般的な推奨されている歩き方で、つま先を上げ、踵から着地し、そうすることで膝が伸び、後ろ足を蹴って歩く。

野生動物のクマが二足歩行するとき、つま先を着けずに踵と足裏全体で着地し、膝は柔らかくして歩いている動画を見たことがあります。wwhttps://youtu.be/iMgrbasA9yU

ここで、一般に推奨されてる歩き方で気をつけなければならないポイントがあります。

  1. かかとから着地のではなく、足裏を全体で着地すること
  2. 膝は伸ばしきらない
  3. 膝を上げて歩く
1.かかとから着地ではなく、足裏全体で着地する

中高年の人が踵から着地する動作を続けていると、その半数の人が膝、腰の痛みや首の不調を訴えるといわれています。

人は重力という絶対的な支配下の中で生きています。足裏に「安定」「免震」「運動」の3つの機能を備えもつことで健康な体と美しさを維持して、無理のない体でいられます。この3つの機能は、指の付け根、足指に3点をつまり、足裏全体を使ってこそ発揮されます。19-04 この図でもわかるように、踵から着地すれば、踵に全体重と体重の約3倍にも及ぶ重力が繰り返し加わります。その上、3つの足裏機能が働かないので、地面からの衝撃も上半身に伝えて害になるはずです。

2、膝は伸ばしきらない

膝を伸ばし切って歩いていると、地面からの衝撃をうまくかわせず、力の逃げ場がなく、有害なストレスを吸収・無害化できないのでそのまま身体の上部へ伝わってしまいます。

この有害なストレスが時間をかけて膝・腰・首に蓄積され、各部に変形や微細な疲労骨折を起こしてしまうかもしれません。

普段、電車のつり革などで立っているときに、軽く膝を曲げて、骨に頼らず筋力に頼れるように気をつけてください。

3、膝を上げて歩く

ひざを伸ばし切って歩くのではなく、必要以上の衝撃を吸収できるように膝にゆとりをもたせておくのがベスト。

そのためにひざは曲がる構造なのであり、踏み込む時に膝を上げ、足首をゆるませ、できるだけ「足指」「付け根」「かかと」」の3点でバランスよく着地するようになっている。

我々は着地の際、無意識のうちに膝を屈曲させ、安全に着地できる角度を足首で整え着地し、次に体重移動するとめに膝を伸ばして足関節であおり運動している。これは膝を上げて歩かないとうまくできません。

今までよりも膝を1~2cm高く上げて歩きましょう。そうすることで、自然と足裏全体で着地でき、正しい3点歩行ができます。20-01

 

歩行については、この歩き方がベストなのでは? と思いますがいかかでしょうか。

ここで、おまけとして、私が日々修行している武術の歩法について述べてみたいとおもいます、

それぞれの格闘技や武術の種類、機能性において様々な歩法のスタイルや考え方があると思いますが、ここでは私が学んでいる太氣拳や意拳の歩法の考え方で述べようと思います。image まず、踵から着地せずにつま先から着地。瞬間的に動くときは踵は一切地に触れずに、膝と足関節のバネを利用して動く(バネといっても車のショックアブソーバーのようなもの)。

これを踵で着地していたら、素早く動けず、関節のバネが機能しない。さらに地面との衝撃で自らのダメージが大きくなってしまうでしょう。

この歩法の基礎練習を太氣拳では「這」、意拳では『摩擦歩」といって、これを練習すれば、素早くも動けるし、普段歩くときも、足の意識が鮮明になり、理想とする歩き方に近づくように思います。

例えば這のやりかたを簡単に述べますと

着地は、つま先から底なし沼に一歩踏み出す意識をもち、つまり警戒しながら踏み出すイメージで(つま先着地ですね)。

足を上げるさいは、泥の中にあった足を上げる、履いていた靴が脱げないように上げることをイメージする。(膝を上げることが明確になる)

足が泥の中から抜けだしたら、ゆっくりと前へ伸ばす。足の裏に丸くて細い棒があって、ゆっくりと前へ転がすイメージ。(足裏全体に意識がいく)

そしてまた、つま先からゆっくり着地し・・・・

と、続けていきます。一般の歩法と違うのは、武術なんで素早く動くことを目的としているので、踵はあまり地に触れないのです。ただ、足の意識や身体の意識を身につけるには、いい練習法だと思いますので、一般の方にもお勧めです。

ここまで、長々と記してきましたが、こういうのも参考にしていただければ幸いです。


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