正しい歩き方とは?  野生動物での考察

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人が歩くとき、股関節から振り出す様に脚を出すと膝が伸びて、かかとから着地する。かかとから着地すると、もう一方の脚のかかとがあがり、足先で地面を押す。 これが一般に言われている人の正しい歩き方らしいです。

では野生動物はどのように歩行しているのでしょうか?

どうやら動物の歩き方には数種類のタイプがあるみたいです。

b0210233_0117100 数年前に話題を集めた動物のレッサ―パンダ。レッサ―パンダが2本足で歩いたことが話題となり、注目を集めましたが、実は珍しいことではないらしい。

それはレッサ―パンダの足の構造が、人間と同じで「かかと」をつけて歩くらしい。dc56af3fc210f26f1b3e82957e01d0b6f0f20abc1443516514 クマもよく立ちあがりますが、これらは普段から「かかと」を地面につけた歩き方をしているため。「かかと」をつけることによって、2本足でも安定感があり、容易に立つことができるわけです。このような動物を「蹠行性動物(しょこうせい)」といいます。

 蹠行性動物について(踵を地面につけて歩く動物)

Beautiful young woman legs on white backgroundこれは蹠行性動物である人の足。猫や犬は踵を地面につけず、つま先で歩くが人や猿、クマは「かかと」を地面につけることによって安定性が抜群になっている。

しかしながら、走る速度などは落ち、機動性はありません。そのため、我々が速く走ろうと思えば、踵をあげ、つま先だけで地面を蹴って走るというわけです。

 

次に、踵をつけずに歩く動物についてみていきましょう。

 指行性動物について(常につま先だけで歩く動物)

inu 0310011305486_s左の図は指行性動物であるネコ科動物の後ろ脚。右が人間の足で指行性動物の歩き方を真似た図。

蹠行性動物より、安定性は欠けるものの走行性には長けています。しかも、静かに忍び寄ることや、急旋回にも優れており、イヌ科やネコ科動物のようなハンター動物にはうってつけの万能型の脚といえます。

人間でも忍び足をするときは、踵を上げて、静かに歩くのはこのためです。

また、犬や猫でも安定してじっと立っているときは踵を地面につけてはいますが。kisyuu_m

 

 蹄行性動物(指先の先端だけ地面につけて歩く動物)

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10011305583_s左の図は牛や馬の後ろ足。地面についているのは爪の代わりの蹄だけです。

人間がこれをやるのは負担が多過ぎます。可能なのはバレリーナぐらいでしょう。とはいっても四六時中できるはずもありませんが。

蹄行性動物は指行性動物よりもさらなる走行性を上げ、平坦な大地を軽やかに走り抜ける動物といえます。肉食獣から逃れる草食獣によくみられる脚です。

蹄行性動物のつま先だけで歩く様は、爪で大地を引っ掛けて走るということになるわけですが、人間でいえば、速く走るために陸上選手がスパイクを履いているのと同じとイメージすればいいでしょう。つまり人間では特殊な靴を履かなければ、蹄行性動物のような足捌きは不可能なわけです。

ここまでをまとめると、安定してしっかり歩くには、踵をつけて歩く。素早く動くにはつま先だけで歩く、ということになるわけです。

では前回では私に持論で「踵着地」は不自然といいました。今回は動物の歩行では、機能性によって違ってくるといいます。こうなると人間にとっての正しい歩き方とは、一体どんなものなんでしょう?

次回は、とくに人間にとっての歩き方のポイントを探っていこうと思います。


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