ツボと体の不思議なつながり

人体にはツボ(経穴)というものが無数にあるといわれています。全身に無数にあるが、無数では手のつけようがないので、古人は、これを一年の日数に合わせて365穴として採用し、経絡を通じて全身を巡り、病があると反応点として表れるとしました。

鍼灸師である私は、よくこのような質問を受けます。「~に効くツボはどこですか?」とか「このツボは何に効くのですか?」

確かに特効薬的なツボは存在しますが、実際にはそんな単純なものではありませんし、頭痛一つとっても、その人の体質・生活習慣・その他もろもろで使うツボも変わってくるので、上記のような質問は、実はとても答えにくいもので困ってしまいます<`~´>

腰が痛いのに、手のツボを使ったり、足のツボを使ったりもします。普通一般の人にしてにみれば、「何で?」という場所に施術ポイントをとることもしばしばですしね。

大分の首藤傳明先生の著書に面白い記事があったので紹介します。

「太平洋戦争中、敵弾を受け、痛い!と腹をおさえた。それほどの痛みと異常な不快感があった。あとで、腹をいくら調べても異常がない。やっと探し当てた所の傷は手首で、偏歴付近に命中した弾が、本人には腹部と感じたという。昭和20年代、師匠の患者から直接聞いた話である」と。

ここに出てきた『偏歴』というツボIMG_0581

なぜお腹に痛みを感じたかは、経絡をみれば理解できます。「偏歴」は手の陽明大腸経という経絡に属するツボです。201112091320223cc

手からスタートして、肩口からお腹(大腸)のほうへ流れているのがこの図ではわかるとおもいます。

ただこの場合、例えばお腹が痛い!といってお腹のツボを施術しても効果は薄く、また銃弾を足に受けてたら、手の偏歴に施術しても効果はありません。

ということで、特効穴というのは、あまり役に立たないというのが、私の持論です。効果のあるツボは、経絡とその人のライフスタイルをみて、はじめて決まるものであるといえます。

ツボと経絡の関係は、不思議で面白いですよ。

 


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