冬の養生法②

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寒い冬の朝に、上半身裸になって体をタオルでゴシゴシ…という経験はないでしょうか。

昔は幼稚園や小学校などで、子どもたちがみんなそろって乾布摩擦を行ったものですが、最近ではそんな光景もほとんど見られなくなりました。
しかし、近年、乾布摩擦が健康によいということで、再び注目を集めているらしいです。

ただし昔の乾布摩擦と違うのは、洋服を着たまま行うこと。洋服を着たまま体をこするだけで、どんな効果があるのでしょうか。

というわけで今回の養生法は『乾布摩擦』です。

 

冬は一年の中で一番寒い時期で、風邪をよく引く季節です。風邪は外から入る「邪」のひとつで、侵入経路は皮膚表面です。からだに入ってこようとする邪に対して、人のからだでは「衛気」という気が門番となって、皮膚表面の水際で、侵入を防ぎます。このせめぎ合いの勝ち負けによって、風邪にかかるかどうかが決まります。

つまり、皮膚表面での守りの強い人は、風邪を引きにくいということになります。

また、皮膚表面は呼吸器と関係が深く、呼吸器の状態が皮膚表面に表れることもあります。皮膚表面は呼吸器によって循環され、潤いを保っているともいえ、呼吸器が弱いと皮膚表面の守りが弱くなり外の邪の侵入を許し、風邪を引くことが多くなります。

東洋医学では呼吸器の全般を肺が担当しています。image_4

というわけで、皮膚表面の乾布摩擦が有効ということになってくるわけです。

 

服を着たままでもOK!乾布摩擦

乾布摩擦というと、刺激の強いもので肌を直接こすることによって健康効果を得られる、と思われがちですが、肌に強い刺 激を与えると皮膚を傷つけてしまい、ひどい場合は皮膚炎になってしまうことも。

乾布摩擦の効果は、肌をやさしくこすることでも得ることができます。服の上 からこするだけでもOKですし、裸で行う場合なら、手で直接皮膚をこするだけでもよいでしょう。

  • 体が温まり、冷え症改善

    皮膚に刺激を与えることで、血管が拡張し体が温まります。手や足などの血液のめぐりもよくなるので、冷え症改善に効果があるといえるでしょう。

  • 自律神経を調えて、免疫力アップ

    乾布摩擦を行うことで副交感神経が刺激され、自律神経を整えることができます。さらに、血行がよくなって体温が上昇するため、免疫力アップにつながります。その結果、風邪を引きにくくなるほか、ぜんそくも改善に向かうというデータもあります。

  • 新陳代謝が上がり、ダイエット効果も

    全身の血行がよくなると、新陳代謝が上がり、脂肪が燃えやすい体になります。また、自身で乾布摩擦を行うことが軽い運動にもなります。

乾布摩擦のやり方

薄手のシャツの上から、柔らかいタオルでこするようにします。

ナイロン製や硬めのタオルは避けましょう。

寒い日に外で行うイメージが強いせいか、寒いところでしか意味がないと思われがちですが、場所はどこでもかまいません。

自分自身が落ち着く場所を選んで行いましょう(自律神経調整にはこれが大切)。

乾布摩擦の基本の流れ

血液を心臓に押し返すような感覚で、手足の先端から始め、体の中心に向かってゆっくり進めます。こする強さは、リラックスして心地よさを感じる程度。肌への負担になるので、ゴシゴシと強めにこするのは避けましょう。

  1. まずは足の先から膝まで、手の先から肘までをこすります。左右各15回(往復)行います。
  2. 次にひざから足の付け根へ、手首から肩へとこすります。それぞれ左右各15回(往復)行います。
  3. 最後にお腹から胸へ向けて、背中はタオルをクロスさせてこすります。それぞれ15回(往復)行いましょう。

乾布摩擦の基本の流れ「先端から中心に」(図)

乾布摩擦を行うのは、朝がおすすめです。太陽の光を浴びることで体も目覚めますから、朝日を浴びながら乾布摩擦を行うといいでしょう。

image乾布摩擦とともに、立禅を行うとより効果的です。


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