病の要因(内傷七情)

人には様々な感情があります。とくに東洋医学では主だって七つの感情をとりあげ、それが人の身体にいろいろ影響を与える可能性があることを説いています。

怒り過ぎると、肝を傷めたり、考えて悩みすぎると食欲不振になったり、驚き恐怖を感じ過ぎると失禁したり。5_kaijyo_zouki

また、人にはそれぞれ違った性格があるので、何らかの事件などに遭遇してもその感情表現も様々であります。 例えば交通事故にあったとして、これに対して怒る人もいれば、後々のことを考えて悲しむ人もいます。事故処理の問題で思い悩む人もいるでしょう。

同じ事故でも、その人の性格や体質によって感情の変化が違い、また起こりうる病も変わってきます。

gosi

これらの感情はふつうにしてれば特に問題はないのですが、度が過ぎると厄介ですよ、と言いたいわけです。

ではさまざまな感情についてみていきましょう。

 

【怒】ae461bb03bdce93dbad9-LL

  • 肝という臓がもっている正常な感情で、積極的に何かをやろうとしたり、頑張るという気持ちがもてるチャレンジするには欠かせない感情。
  • つまり、外向きに発散する性質=血を消耗しやすい。
  • 血を消耗すると、筋肉の凝りや痙攣、眼精疲労、ドライアイ、冷えのぼせ、生理痛や血塊、ストレスを感じやすい、など。
  • 怒りたくても怒れず、我慢すると鬱になりやすい。鬱は血を停滞させる。

 

【喜】

7193b_854_31acc050_a63c8d95

  • 心がもっている正常な感情。おおらかさ、にこやかさという陽的な精神状態。ポジティブな感情なので、とくに大事だが。
  • 度を過ぎると、熱くなり過ぎでテンションが上がり過ぎると心に熱が多くなる
  • テンションが上がり過ぎて冷静な判断ができずに自滅したり、血の気が多くなり高血圧に。動悸や息切れ、興奮して眠れない、夢をよく見る、だから熟睡できず。

 

【思】

15edbfea23122101b2429300b6f14fe0_s2

  • 脾の持つ、飲食物から気血を作り出すという性質を受け、思考する、思慮深い、考えるなどの精神状態を示しています。脾が正常に働いていれば、気血が充分に作られて、頭の働きもよくなるので、記憶力も思考力もあって、落ち着いて物事を考えられる。
  • 脾の働き以上に、物事を考え思い悩み過ぎると、脾の働きが鈍ってきます。脾は食欲と関係が深いので、食欲不振や食欲異常、口内炎や口角炎、雨の日の倦怠感、食後の眠気などに。

 

【憂・悲】

Fotolia_64714308_Subscription_Monthly_M-599x399

  • 憂は肺が持つ内向きに収れんするという性質(外界の空気[気]を肺へ集めてくる)を受け、静かで孤独な精神状態を示しています。
  • 憂い過ぎると、気の発散・循環が悪くなる。
  • 肺気の循環が悪くなると、行動力もなくなる。声も小さくなる。すると肺に熱が停滞し、鼻づまり、咳や風邪、喘息に。
  • 肺の気の循環が停滞すると、通常は愚痴ることで気を発散しようとする。愚痴っぽい人は肺を病みやすいかもしれないですね。

 

[恐・驚】

150817_-afraid_leader-thumb-640x360-89496

  • 腎の陰的な性質、慎重で静かに沈んだ精神状態を示しています。
  • 腎がしっかりしている人は、俗にいう大物でどっしり構えている人が多い。人と争うようなこともなく、病的に怒ったり悲しんだりはしない。
  • でも恐れるのが多いと腎を弱めます。
  • 怖い目にあうと足がすくむ・腰が抜ける、失禁する、白髪になる。
  • 難聴、耳鳴り、腰痛、疲労しやすい。
  • 必要以上にへりくだったり、遠慮し過ぎる人は、恐れが多いので腎を弱めやすいでしょう。

 

これらの感情は、それ自体が病因となるものではないが、日々の感情への対処の仕方や体質により、病気を引き起こすものであります。

ようするに日々のストレスに対してどう処理できてるか、というのは重要かもしれません。sutoresu

 

さらに外部サイトから見つけたものですが、感情と身体の反応実験について興味深いものがあったので添付してみました。

 

フィンランドで行われた実験でして、701人の被験者に特定の感情を引き起こさせて、体のどこが活性化しているかを調べたもの。その結果は以下のとおり。色が黄色いほど活動レベルが高くて、黒はニュートラル、青が活動レベルの低い状態になっております。

一見して「幸福」の活性化ぶりが凄い! 「怒り」も頭が激しく活動してまして、「頭にきた!」って表現もあながち間違いじゃないのかも。

逆に「欝」の活動低下ぶりも恐ろしい。手足が冷えきっております。あと「愛」だけ股間の部分が妙に活性化しているのもわかりやすいですな(笑)。

感情をどのようにコントロールし、その感情と関係のある五臓をどのように整えていくかが、養生法の上でもとても大切なこと。

そしてそれは、鍼灸や瞑想など、東洋医学にその解決法はあると思います。ぜひ日々の生活に東洋医学をとりいれてみてください。

 


Prev Next

Comment

コメントを残す

CAPTCHA