効率のいい身体、無駄のない動きを考える⑦

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「中丹田」は、胸の中心から下の部分にできる感覚です。

ちょうど、「膻中(だんちゅう)」というツボの位置に相当します。この中丹田は”やる気”の住み家であり「任せなさい!」といったときに、この部分をドンと叩くようなこともよくあると思います。

 

中丹田を意識することができれば・・・・

とても情熱的になり、いい意味でワクワクした感じが味わえる。スポーツなどでは、闘志あふれるプレー、ガッツあるプレーにつながります。

よく「胸を張れ!」と喝をいれられることがあるとおもいますが、背中が丸まって、胸が縮こまったような姿勢は、元気もなく、積極性を感じられません。 背が丸まると当然、正中線(センター)がなくなっています。これではより良いパフォーマンスは期待できませんね。

中丹田はガッツがあり積極的でアグレッシブな行動を生みだせます。

欧米では「ハートのある人」という表現をしますが、英語でいう「HEART」とは、単なる心臓という意味ではなく、まさに感情の中心だったり情熱そのものだったりします。

また東洋医学の「心」は五臓に宿る「魂・意・魄・志」を統括する神の役割をし、”こころ”そのものであるとされています。

 

中丹田と心機能

中丹田の位置は、心臓や大きな動脈に近い部分にあり、ここに意識が強く形成されると、心臓や動脈が活性化されます。 中丹田の意識の濃い人は普通の人よりも脈拍が上がりやすい傾向にあります。

人の心理と身体は密接にリンクしているので、「よし、やらなきゃ!」「動かなきゃ!」「気張っていくでぇ!」という心理的に高ぶると脈拍は上がり、また逆に脈拍が上がると「よっしゃ、いくでぇ!」と気持ちが高ぶってやる気が出てきます。

 

中丹田と自律神経の作用

心臓がより働きやすくて脈拍が上がるというのは、交感神経の活動が高まっていることになります。交感神経優位型の身体は、本当に心身ともに燃えるような”やる気”に満ちています。

ただし、中丹田だけがあまり強くなってしまうと、頭に血が昇り”カッとしやすい”状態になります。いわゆる”すぐキレる”状態です。中丹田は下丹田とセットで身体に植え付けていかねばなりません。

下丹田がしっかりしてれば、”ハラが据わって”、物怖じせず堂々と冷静でいられます。両方の丹田がバランスよく備わってれば、中丹田の”燃えるような闘志”を抱きながらも、下丹田で”冷静にドンと構えて”最強の心理状態で、身体をコントロールすることが可能になります。

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中丹田は、ツボの「膻中」の辺りにあります。

少林拳の構えの基本は胸の前、膻中にあります。古来より仏像やお地蔵さまの手は、中の前で合掌されています。ここに手を合わせると不思議と心が安まります。

 

膻中(だんちゅう)の氣血の流れがよいと、今まで述べてきたように、非常に身体さばきが良くなります。動きがスムーズで見た目も美しい感じを与えます。 ここを働かせて、相手との間合いをとったり、相手の動きを察知したり強弱の判断などもできます。 したがって相手を診る必要もありません。

 

宮本武蔵『五輪書』のなかで

「兵法の道においても、其敵々としなれ、人の心の軽重を覚へ、道をおこなひ得ては、太刀の遠近・遅速までも、みな見ゆる儀也。兵法の目付は、大形其人の心に付きたる眼也」

つまり、「人の心に付きたる眼」=心眼 。心眼とは膻中であると言っているのである。

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今迄、身体を機能的に動かすのに、参考になるポイントを挙げてきましたが、これらは単体で捉えて練習しても、効果はでにくいし、身につけるのは困難であるとおもいます。

これらを身につけるには、日本の古武道であったり、伝統芸能の基本練習がいいと思います。そのなかでも、私も修行中の太氣拳は一番、最適な身体の使い方を学べるアイテムだと思います。

興味のある方は、太氣拳をどうぞ!

関東地方の方は新宿の太氣拳気功会へぜひ。


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