効率のいい身体、無駄のない動きを考える④

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【正中線(センター)について】

正中線(センター)は、身体の中を上下に真っ直ぐ貫く一本のライン。

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ラインが通るポイントは、頭のど真ん中よりやや後ろ寄り(百会)、肛門のやや前にある会陰、脚を真っ直ぐ揃えて立ったときの両内くるぶしの真ん中。胴体の中では背骨のやや前傾を貫いています。

厳密に言うと、背骨はS字曲線なので、背骨のラインとセンター(正中線)は同じではありません。

下に出たラインは地球の奥深くに向かって伸びていき、頭から出たラインは天に向かって伸びていきます。センターは意識なので、天に向かってどこまでも伸びても構いません。

 

【センターが備わるとどんな感覚?】

  • すっきり立てるようになる
  • 身体の重心が少し高くなるような感じ、目線が高くなるような感じ
  • センターがガイドラインとなり、力んで立つことがなくなり、頭のテッペンをヒモで引っ張られるように、ラクに立てることができる
  • その場でクルッと身体を回転させるときれいに回れる
  • センターができて、無駄な部分に力が入ったり、身体のバランスが崩れたりしなくなると、それが心にも影響してくる。

精神に芯が一本通ってくると、小さなことをあまり気にしないようになります。目線が高くなったおかげで、いわゆる大所高所に立った見方ができるようになってくる。

 

【正中線(センター)と重力】

地球上の全ての物体には万有引力、重力が働いている。 重力とは、地球上の物体を地球の中心に向かって引っ張る力。

人は、この力に引っ張られても潰れないように、常に自分にかかる重力と同じ大きさの力を、あちこちの筋肉で発揮して立っている。

センターができると、どのような姿勢を取っても、いつでも自分の重心と地球の中心の位置関係を正確に感じ取り、精妙にバランスを取りながら、身体の位置をコントロールできるということである。

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太氣拳・意拳の基本練習の立禅(站椿)で正中線を意識し、感じることはとても大切で、そのためにイメージすることは、

  • 頭のテッペンをヒモで上から引っ張られている。そして引っ張られ過ぎるので、足で踏ん張ってこらえている。
  • 自分の頭で天井を支えていて、その天井が重みで下がってくるのを自分の身体で上へ持ち上げる。
  • この上下のイメージの作用でセンターを養成します。
  • このとき決して力まずにイメージすることが大切。

 

【腸腰筋とセンター】

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腸腰筋は人間の身体運動の中で最も強力な働きをする股関節と、体幹の中心である腰椎・胸椎につながっている。 体幹の中心につながっているということは、身体重心のすぐそばにあるということ。

つまり、重心を中心に全身をコントロールしやすいということである。センター(正中線)は、この腸腰筋の間を通ります。

 

さて、ここで実験、5秒後に上腕の内側に力こぶを思いっきり出すつもりで準備、想像してください。

まだ力こぶを出してないのに、その付近がなんだかムズムズしてませんか?  そこの筋肉が動き出しそうな、そんな気配がすると思います。

人間が何か集中的に筋力を働かせようとすれば、そこには必ず、その付近の筋肉や骨をリードし、スタンバイさせる意識が存在します。もし、事前に意識の集中が行われなければ、強い筋収縮はできないでしょう。

ある場所に常にある特定の意識が存在していると、そのまわりの筋肉はいつもスタンバイ状態にあり、活性化されていると言えます。

センターが左右の大腰筋のちょうど真ん中を通っているということは、常に腸腰筋がスタンバイ状態にあり、すぐ使えるということです。大腰筋が使えると、体幹部のポジションが美しく整って、非常に綺麗な立ち方になります。そして歩き方も美しくなる。

さらには、首のポジションや顎のバランス、顔の表情筋のバランスも整い、顔の表情がきれいになるでしょう。

 

次回は、ハムストリングとセンターにつぃて

 

 


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