効率のいい身体、無駄のない動きを考える③

「正中線」という言葉を聞いたことがあると思いますが、如何でしょう?  身体を天地方向に真っ直ぐ貫くラインを指し、日本の武道や武術、伝統芸能の世界で使われている言葉ですが、同じようなものが、他のスポーツや西洋文化にも存在します。

野球や、ゴルフでは「軸」「体軸」といったり、クラシックバレエの世界では「センター」という。

どのようなスポーツ、武道、芸能など様々なジャンルにおいても、「正中線」は重要とされ、これをしっかり持っていると、身のこなしが柔らかくなり、理にかなった体づかいが可能になるばかりか、精神的にも安定、充実してくると言われています。

image ただこの「正中線」、実体がないのに、あたかもあるかのように存在し、人間の身体の動きや精神を規定するものとは一体…

これは、「人間の意識」によって存在し得るものです。正中線のように、”全身を天地方向に貫いている一直線の意識”が身体の中に作られると、その意識がガイドラインとなり、より真っ直ぐ立てるようになります。 操り人形の糸のように…

さらにこのガイドラインがあることで、左右のどちらかに余計な力が入ることがなくなり、左右のアンバランスも修正できます。

すると、立つときだけでなく、歩くときにも身体の余分な力が抜けて、無駄な力を使わずに、バランスよく進んでいくことも可能でしょう。

ただし、人が真っ直ぐ歩くためには垂直方向のガイドライン「正中線」だけでなく、水平方向(前後)のガイドラインもあれば、より真っ直ぐに進むことができます。

太氣拳や意拳の考え方に六面力というのがあります。これは前・後・左・右・上・下の六方向に常に意識を持ち、どの方向にも瞬間的に動けるように意識し、またすぐさま元の均整のとれた状態に戻れるように養成するのに必要な意識の方向を言います。

image私自身も太氣拳の修行をしていくうちに、一般の方よりは多少、身体の使い方は良くなったと感じています。この拳法も意識を重視しますので、「軸」の養成にはもってこいですね。

 

身体を効率良く使うには「正中線」「丹田」などの意識が大切なのですが、次回は、それぞれの意識の方向が、身体にどういう作用を及ぼすのかを書きたいと思います。

 

 


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