F1メカニック講座 パワーユニットを知る④

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【インタークーラーについて】

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ターボチャージャーによってエンジンに送り込まれる高温の空気を冷やす部品。
高温になった空気をそのままエンジンの燃焼室に送り込むと異常燃焼などの原因となり、エンジンが本来持つ性能を発揮することができなくなります。そこで、吸気を燃焼に最適な温度まで冷やしてくれるのがインタークーラーであります。

【MGU-Kについて】
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減速時に運動エネルギーを電気エネルギーに変換する装置が「MGU-K」で、量産ハイブリッド車におけるモーター/ジェネレーターユニットと同様の働きをする。
最高回転数は1分間あたり50000回転、最高出力は120kw(約160PS)と定められている。エネルギー貯蔵装置に蓄えた電力を使用して駆動した場合、エンジンが発生する600PSの出力に、MGU-Kの160PSが上乗せされる。ちなみにHONDAのフィットハイブリッドの最大出力は、エンジンとモーターを合わせて103kw(139.5ps)なので、MGU-Kだけでフィット1台分以上の出力を発生させることになります。
ただし規則で、MGU-Kによる回生で一周あたりバッテリーに蓄えられるエネルギー量は2MJ(メガジュール: 電力の単位)、バッテリーに蓄えた電力を使用してMGU-Kが一周あたりに放出できるエネルギー量は4MJと定められている。
【MGU-Hについて】

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排気が持つ熱エネルギーを電気エネルギーに変換する装置が「MGU-H」で、これまで市販車に採用された例はありません。
そのため、F1の技術開発で培われたノウハウが将来の市販車に結びつく可能性を秘めている。
MGU-Kはエネルギーの使用量に制限が設けられているが、MGU-Hには制限なし。
MGU-Hで発電した電気をダイレクトにMGU-Kに送れば、MGU-Kに課せられた制限に縛られることなく、「プラス160PS」の恩恵を受けることができる。そのため、MGU-Hを有効に活用するシステム作りが必要。MGU-Hをいかに効率良く機能させるかが重要な意味を持ちます。
MGU-Hの性能を引き出せるか否かが、新世代F1パワーユニットの生命線といえるでしょう。


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