F1メカニック講座 パワーユニットを知る①

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2014年シーズン、メルセデスがコンストラクターズ、ドライバーズタイトルを独占し幕を閉じました。
今シーズンのメルセデスは他のチームを全く寄せ付けずに独走し、この強さのポイントは、他のチーム以上に徹底して開発に取り組んだパワーユニットのおかげといえるでしょう。
そして来季、日本のHONDAが「パワーユニットサプライヤー」として再びF1に参戦します。
約20年ぶりの「マクラーレンホンダ」の復活です。
そのこともあって、実際に「パワーユニットとは?」とよく理解されていない方も多いと思いますし、せっかく我が日本のメーカーが世界で闘うのですから、どのようなものかを知って貰いたい意味も込めて、私なりに雑誌やネットからの情報で助けを借りながら、数回にわたり解説したいと思います。
まず初めに、HONDAのパワーユニット解説のページを引用させてもらうとします。
現在のF1マシンは、簡単に言えば直噴ターボエンジン+ハイブリットということです。
まずは車の基礎知識として市販車として発売されている「ハイブリット車」を見てみましょう。

【ハイブリット車のしくみ】
現在発売されている「ハイブリット車」。従来のエンジン以外に、電力で動くモーターを搭載した車のことで、普段、街中で見かけるハイブリット車は、クルマがスピードを落とす時に捨てているエネルギーを、電気の力に変えて蓄えておき、その電力でモーターを動かしてエネルギーのパワーを補います。
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つまり、エンジンのみを搭載するクルマでは捨てていたエネルギーをモーターの力として再利用しています。
これをエネルギーの《回生》といい、その結果、走行中にエンジンを使用する時間が少なくなり、燃料の節約や排ガスの減少につながります。
ゆえにハイブリット車は「環境に優しいエコなクルマ」といわれています。
【F1と”エコ”の関係】
まず2014年シーズンからのレギュレーション変更で、「前年度から30%の燃費を削減すること」との御達しがあり、その燃費削減分を補う意図もあって、エンジンの変更に加え、新しいエネルギー回生システムが採用されました。

エンジンの変更では排気量が2.4リッターから1.6リッターへ小さくなる、ダウンサイジング化(小規模化)が行われ、さらにハイブリット車と同様にエネルギー回生などの環境技術が導入されます。
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ただし、世界一の速さを競うF1に搭載される技術は、市販車より複雑で、市販車ではクルマが動いているときのエネルギーのみを回生しますが、F1ではマシンから発生する”熱”さえも回生してパワーに変えます。

まずは大まかな概要を記しましたが、次回はパワーユニットの解説の基礎的な部分を見ていこうと思います。
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