F1メカニック講座 タイヤウォーマーについて

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F1に使われるレーシングスリックタイヤというのは、市販乗用車につけられたそれと全く異なる存在です。
レーシングスリックタイヤは摩擦により熱が発生すると容易に溶けドロドロネバネバした状態になり、このネバネバで「路面に張り付いて」摩擦力を発生させる仕組みとなっています。この強烈なネバネバにより、急な加減速や高速なコーナーリングが可能になります。

このネバネバなタイヤを使ってコースを走ることでF1は凄まじいスピードを出すことができるのですが、ネバネバを地面に押し付けて走るということは、つまり「スティック糊を紙の上にあててすべらせる」のと同じ事、どんどん摩耗していきます。摩耗の度合いが進むとタイヤの性能はどんどん悪化し、最悪パンクをしてしまうため、ピットインしてタイヤを交換する必要があるのです。

F1のタイヤはこの摩擦力を高めるために、常に一定の温度を保つ必要があります。レース前、タイヤにカバーがかけられていてギリギリまで被せられたままになっているシーンが見られますが、あれはタイヤウォーマーというもので、静止状態でのタイヤを加熱させられるものです。あのウォーマーでタイヤの温度を90度程度まで上げている。

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出来るだけ、タイヤ交換後の走行でもタイヤのグリップを確保しタイムロスを無くす目的もありますが、ドライバー視点で見れば、安全にレースするためには暖まったタイムで走行することは極めて重要です。
このタイムウォーマー、タイヤ4本分を1セットとして価格が小型自動車1台分。約170万円ですね。

1チームにだいたい4セットはあるので、タイヤウォーマーだけで約700万円は懸かっていることになりますね。

F1は資金がいります。

ちなみに、このタイヤウォーマー、来年禁止になるらしいですが、グリップしないタイヤで安全性は大丈夫なのだろうか?

タイヤサプライヤーのピレリも開発が大変である。


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