気分は不可能を可能にする①

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人は悩み、心配するような事に出会ったとき、ある人はポジティブに捉え、またある人はネガティヴになり、より一層悩み苦しむ。
ネガティヴに思考が作用すると、大脳はこの情緒活動により迷走神経に対して抑制作用を生み出す。
迷走神経は内臓機能をコントロールする神経でもあり、従って正常な消化過程に影響が出て、食欲不振・消化不良などの消化器症状が現れる。
東洋医学では「思慮により脾を傷つける」という。
人は皆、日々の生活や社会活動において心理的要素の影響を少なからず受ける。
あるスポーツ選手が練習ではうまくいくが、試合本番では全く駄目ということもよく見受けられます。
野球でいうなら、ブルペンエースとでも言いましょうか。
ある学生は平常時の学習成績は良いが、試験場で緊張してしまい、答案項目をずらして記入してしまい落第してしまうとか。

つまり身体の生理機能が心理要素の影響を受ける。
そこで我々の心理活動の要素に影響を与えるものを4つの方面からみてみました。

①外部環境の変化
例えば、天気が良い時、人の気分は良く、天気がどんよりし、先日のように長雨が続くと人の気分は憂鬱に感じる。
また、もし同じ場所にいる他人が大声でケンカしててやめなければ、心中イライラするし、友人の幸せそうな結婚式に参加している自分であれば、心穏やかで感激しているでしょう。

②今現在の自己の身体生理状態
ある人が病気になったら、身体のどこかが具合が悪く、イライラ落ち着かない。
また、身体が疲労すれば気分が落ち込み、人の身体が健康な時、何をするにしても愉快になる。

③過去の生活経験の影響
過去にかつて受けたことのある嫌なことやそれに関係ある情報に出会うことで、心理的に悪い反応を引き起こす。
あるいは、過去の成功体験が心を良好にしてくれる、というものである。

④生活態度による影響
例えば、お椀が割れたとして、ある人は不吉な予感と考え、終日怯えて良くない心理状態を引き起こす。逆にお椀が割れたら、「嫌なことの身代わりになってくれた」と考えて心の平衡状態を保とうとする。

ここまでみてみると、ポジティブに思考することが良いようであります。
ここで我々は、

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と心に言い聞かせます。

でも、
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という、逆にストレスになるような思考に陥ってはいないだろうか?

「ポジティブにならなきゃいけない!」と自分にプレッシャーをかければ、呼吸は浅くなり、交感神経が刺激され血管は収縮し、血流は悪くなりパフォーマンスも悪くなります。
真のポジティブになるには、本当の意味で心が緩んでいなければ、なれるものではありません。

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そこで、太氣拳や意拳では身体を緩める氣功的稽古を行って良好な生理機能を養い、と同時に人の心理素質も養うことを前提としています。

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その意義は、心理訓練を通して人の心理素質が向上した後、日常生活において良好な精神状態を持ち、それにより人生の楽しみが増す。
生活において比較的大きな災難が現れても冷静に対応でき、よって一時的な苦境も克服して再び立ち上がることができる。

つまり、身体が心に影響を与えるし、心の持ち方も身体に影響を与えるので、その両面を整えようとするものであります。
そのために必要なものが何なのか?
次回、その辺を見ていこうと思います。


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