京都魔界案内 首塚大明神

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京都市内から、山陰道を車で約三時間、丹波大江町は鬼の棲みかだった。
平安時代、洛中洛北の人々が次々に姿を消すという奇怪な事件が起こった。
帝が陰陽師に占わせたところ、大江山に棲む鬼たちの仕業だという。そこで数々の怪物を退治し、その名を轟かせていた源頼光に鬼退治の命を下しました。
そして頼光は四天王寺と呼ばれた強者を引き連れて大江山に向かいました。

山伏に変装し、大江山深くに踏み込んだ頼光一行は途中で三人の翁に出会う。
「酒呑童子(鬼)を討つなら、鬼たちは酒が好物、この酒を差し上げるので鬼への土産になさいまし」。
この酒は人間が飲めば妙薬、鬼が飲めばたちまち猛毒となるという。

 

一行は酒呑童子の棲みかである鬼の岩屋を目指した。
岩屋へ着くと、山伏姿の一行は一夜の宿を求め、鬼の酒宴に潜入する。そして秘薬の酒の力を借り、見事酒呑童子の首をはねたのだった。

さて、頼光一行は酒呑童子の首を抱えて、都へ向かった。ところが、大枝山の老ノ坂を越えれば京都に入るという時に、鬼の首が、突如動かなくなってしまった。
一行は仕方なく、老ノ坂峠に酒呑童子の首を葬ったのである。

 

京都から国道9号線を車で走り、老ノ坂トンネル手前に、左脇に逸れる細い道がある。坂を登ると山陰街道の古道に出る。
雑木林の中に「従是東山城国」と刻まれた石碑が立っている。

 

その向こう、大杉に抱かれるように「首塚大明神」の社があります。
頼光らに埋められた酒呑童子の首がこの地に眠っています。


余談として、頼光一行が酒呑童子を征伐する際、他の鬼たちも退治したのだが、唯一逃げのびた鬼がいる、大阪府茨木市に関わりのある茨木童子がその逃げた鬼であります。


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