京都魔界案内 貴船神社

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京都市左京区にある神社でわら人形で知られている丑の刻詣りの発祥地とも言われています。
現在では観光名所として全国から参拝に来られる所です。

由緒としては様々あり、一説では
初代天皇の神武天皇の皇母・玉依姫命が「水が豊かで、作物も栄養たっぷり。過ごすのに心地よい処が何処かにないかなぁ」と思って黄色い船に乗って大阪湾(浪花の津)から淀川、鴨川を遡り、その源流である貴船川の上流のこの地(現奥宮)に辿り着き「清らかな水が湧き出て素晴らしい!ここを安住の地にしよう!」ということで起こったと言われています。
その玉依姫命が乗ってきた船(黄船)が安置され長い年月をかけて石になったとされる船が奥宮に祀られています。
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御祭神は高おかみ神(伊邪那岐尊の御子神、水を司る神)ですが、その説明は長くなるので省きます。
ここに絵馬の発祥のいわれがある話があります。
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嵯峨天皇の時代、雨が降らず日照りの日々が続きました。そこで嵯峨天皇が勅使を派遣して、降雨の祈願をされたそうです。
貴船神社の文献には、日照りの時には黒馬を捧げて雨乞いをし、長雨の時には白馬または赤馬を捧げて雨止みの祈願をしたと記してある。
この生馬を神に捧げて祈念したことが、やがて絵馬の発祥となったそうです。
その後が祈雨、祈晴だけでなく厄除などの祈念もされるようになったそうです。
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「きふね」は万物のエネルギーである《氣》が生ずる根源の地、という意味で「氣生根」であり、その御神氣に触れるだけで元気によみがえるといわれている。
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貴船神社は女性の神様ともいわれている。
貴船は水が豊富ということで水の神様。水は東洋思想では陰陽でいう陰、女性も男が陽で女性は陰。水は女性ともいえるので貴船は女性の神様といえるでしょう。
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そんな貴船に中宮と呼ばれる場所の「結社」と呼ばれる結びの神がいらっしゃいます。
女流歌人・和泉式部が夫の心変わりに思い悩んで参詣し、名歌を捧げて恋を祈り、その願いが見事に叶えられたという。

「結社」の御祭神は磐長姫命。彼女の伝承が残っています。
昔、瓊々杵尊が磐長姫、木花咲耶姫姉妹のうち、妹の木花咲耶姫を娶られ(めとられ)る時、姉妹の父は姉の磐長姫も一緒に捧げようとしていました。ところが、瓊々杵尊は木花咲耶姫だけを娶ったので、磐長姫は大きなショックを受けて「私は長くここに縁結びの神として世のため人のために良縁を得られるように願っていきます」と言われて、この地にお鎮まりなったそうです。

ちょっと切ない神様ですね。
貴船はいろんな意味で女性の幸せを願う神社と言われています。
丑の刻詣りも元を正せば、不貞な夫をからの妻の悲痛な叫び、想いを解き放とうとの意図が感じられます。
恨み怨念のイメージが強い丑の刻詣り。
本当は女性を救う行事なんでしょうね。

次回は丑の刻詣りを実践し救いを求めた女性「鉄輪の女」の話をしようと思います。


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