鍼灸臨床② 寝違え

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寝違えは急性の単純性頚項部痛で、首を回す動作に支障があって痛みを伴う。
この症の多くは、睡眠時に枕の位置が悪かったり、頚部に外力が加わって捻挫を起こしたり、あるいは何らかの冷え(風寒の外邪)が、首から背中にあたり、その局部の血の巡りが悪くなって筋肉が強張って発症すると言われている。image
身体には数種類の経絡と呼ばれる血や気(血や水分を動かすエネルギーであり、身体を作るもとの栄養素)や水分が通るルートがあり、それは全身隈無く分布しており気や血や水がその経絡を1日で50周すると言われてています。
そのルートが何らかの事情で流れにくくなると、様々な症状を発症します。

上図のように首周りにも様々な経絡が通っています。
では首に通ってる経絡の一つである「足の太陽膀胱経」を例にとって寝違えのメカニズムを診てみましょう。
足の太陽膀胱経は顔の目の辺りからスタートして足の小指まで通っています。
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例えば、冷えて寒いときは背中がゾクゾクとする経験をされている方も多くいるはずです。膀胱経はちょうど、その背中を通っていて、そこに冷え(風寒の外邪)が襲ってきて身体が強張ってしまうと経絡は通じにくくなります。
すると1日に50周しなければならないルートが流れにくくなります。
その症状が首に出たのが、この寝違えといえます。
よく一般的な寝違えの原因が首のズレと言われますが、経絡を流れる気などが左右差があれば、身体な歪みが出てきますし、筋肉を潤す血液の割合が少なければ、筋肉は固くなり、寝違えも起こしやすくなります。
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要するに、その寝違えが急性でも「冷えなのか」、「血が巡りにくいからなのか」、単純に「枕が合ってないだけなのか」で治療方針も変わってきます。
症状をとるだけでは、再発の恐れがあるので根本を診ていくのが東洋医学の素敵なところだと思います。
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