鍼灸師が教える武術気功・鍼禅(鍼灸と立禅)

目的は養生のため

一般の治療はどこか不調が出て具合が悪くなったらケアを施すものが多いが、ここでは自分で体調をコントロールして、大事に至らない養生法を学んで実践していくことを目的としています。

太極拳や意拳などの内功を練る中国武術で身体を作り上げながら、鍉鍼(ていしん)という刺さない鍼や超旋刺という手技で手足の末端の重要なツボにアプローチして身体を調えていこうとするものです。

*もちろん、要望があれば一般の鍼灸治療や全身調整治療も行います(要、別途治療費)

【場所・日時】

摂津市コミュニティプラザ

瑞光寺近くの高架下公園

こんな方におすすめです

  • メタボサラリーマン、何とかしなければいけないと思っている
  • 職場で問題があったりした時、ビクビクして動揺して焦ってしまうことが多い
  • 季節の変わり目に体調を崩しやすい
  • 疲れが溜まりやすく、気分が晴れない人
  • 他のスポーツをやっていて、さらにパフォーマンスを上げたい方

 

鍼禅における治療の考え方

【意識と呼吸は全ての源】

どのような運動においても意識は重要な働きをしています。

手を動かそうと意識すると、脳からの指令が神経に伝わり筋肉を動かします。同時に、どの角度にどの程度動かすかと意識すると、気と血液に伝わり筋肉にエネルギーを送るのです。

 意識が人間の運動神経を司っています。

意識と同時に大切なのが「呼吸」です。呼吸がままならないと、意識もどこかへ消えてしまいますし、逆に呼吸していても意識がなければ身体は動きません。

 身体を機能的に動かしたり、内臓の働きに作用を及ぼしたり、生きて過ごしていくには「意識と呼吸」がとても大切です。

 

【意識が身体に及ぼす作用】

大きな梅干しを口に含んでいると想像して、梅干しの酸っぱさを思い出すと、口の中に唾液が出てきます。

その他には、悲しい時に涙が出る、恥ずかしい時に顔が真っ赤になる、怖い時にはぞっとして顔から血の気が引く、など。

これらは意識が身体に伝えた信号によって起こる現象で、老若男女に関わらず、どんな人にも現れます。

とくに喜怒哀楽の感情は人の健康にとっては大切で、それらの感情を意識したとき、それが身体の変化として現れます

身体は精密な化学工場と同じで、ほんの小さな感情の揺れでも、それを意識した途端に反応して変化します。この状態が改善されずに、ストレスに悩まされるようになるとやがて病気になっていくことにもなります。

 俗に言う「病は気から」とはこういった理由からです。

上の図にあるように、感情の持ち方1つで、内臓・五臓に何らかの影響を与えてしまいます。

さらに・・・

東洋医学では生命を維持している様々な生理学的な働きを5つのグループ(肝・心・脾・肺・腎)に分類し、それぞれのバランスを取ることで体の内部状態を一定に保って生存を維持させていこうとしています(ホメオスタシス)。

現代人は皆、何らかの変調を抱えて生活しています。

5つにグループ分けされた五臓には、それぞれの特徴や働きがあり、この5つが機能的にバランス良く働くことが理想ですが、そのような人は存在しません。「肝」の特徴が強い人、あるいは「肺」の特徴が強い人など、人によってこの特徴は違います。

それを一般的に”体質”と呼んでいて、東洋医学はこの5つに分類して診断・治療方針を組み立てていきます。

例えば「脾」の体質の人は、思い悩みやすく、それによって食欲不振になったり、「脾」の働きは体の栄養を運んだり消化吸収する働きなので、食欲不振から体に力が出なくなったり、だるくなったりします。

日々の暮らしの中で如何に五臓のバランスを整え、養生を心掛けるかは、「意識」と「呼吸」をコントロールすることが大切であると考えられます。病気と心(意識)、そして身体は強い因果関係によって結びついています。

 

 

武術気功(立禅)を学ぶことの意義

【なぜ普通の気功ではなくて、武術気功なのか?】

立禅を練習することで、正しい身体空間の概念を体感できるだけでなく、ストレスや悪習慣を改善していくことができます。正しい立ち方を身に付けない限り、正しく歩くことはできません。正しく立つことで、身体を支える能力が高まり、骨格に付随する腱・靱帯・筋肉の機能を強化できます。

さらに自然環境や病に対する反応能力も強化できます。我々の身体は意識(想像)することで様々な身体の変化や反応を起こします。

あえて、その反応能力を「意識」を使って、我々にとって優位に活用していくのが立禅の役割です。

そして、その立禅は武術から始まった稽古法です。気功法の元祖と呼べるものです。

中国武術の鍛錬と気功は不可分なものです。気功という理念や技術がなければ、中国武術は一般のスポーツや西欧の格闘術と同様、筋力的な威力を求めて肉体を鍛えるだけのものとなってしまいます。

中国武術では内功と呼ばれる鍛錬が必修。それは体内に秘められた功力(身体の地力)を内気の充足、流動とともに増幅させる鍛錬法で、いずれも気功の丹田呼吸法がベースとなっています。

ここで行なう気功は、武術の鍛錬で必要な基礎となるもので、それを行なうことで敵と戦える強い身体を作り上げ、機能的に動ける体に仕上げていきます。闘いは元気でなければ勝ちはありません、なので武術気功を行なうことは健康な身体を手にすることになるのです。

一般に行なわれている健康法や治療法としての気功は、”気功”の初歩にすぎません。相手から身を守る武術としての気功を学んでこそ、はじめて自分自身の身体感覚がわかってきます。
闘いにおいて相手を制するためには、強大な力を出したほうが有利なはずですが、力に頼らず、肩、腰、股から力を抜いて、相手のバランスをとり、無駄のない合理的な動きをすることが重要です。身体の力をエコに使うことです。

要するに身体の力を”上手く”抜くことが大切なのです。

ただ体から力を抜ききることはそう容易ではありません。相手の存在を意識した途端に、あるいは「力を抜こう」と意識した途端に、体は自ずと力んでしまいます。
理想的な自分の体勢をとるためには、結局肉体だけでなく、人間の内面や意識の鍛錬、心身の自由自在のコントロールが必要になってきます。
太極拳、形意拳、八卦掌、意拳(太氣拳)などの内家拳はスポーツではありません。西欧のスポーツはひたすら力に頼り、激しい動作によって肉体を消耗する。
でも内家拳は力を用いないから、体を動かして、たとえ汗をかいたとしても息が上がるようなことがありません。 腰や内臓にも負担がかからないので、老人でも病人でも誰でも実践することが出来ます。

《こんな方を対象としています》
内家拳などのトレーニングを通して、一人一人が自分の身体の仕組みを知ることで、健康で丈夫な身体を手に入れることを目的としています。
とくに意拳や太氣拳は技や型など形を教える武術ではありません。各々が持っている潜在能力を引き出して、自身の反応力を養い活かす武術です。
普段はリラックスしてる中で、咄嗟に危機を回避するスキルは武術で大切なエッセンスです。そのエッセンスを身につければ、様々な場面で活かすことが可能です。

《武術気功を継続して学ぶことで期待できる効果》
1)心の状態のオンとオフをうまく切り替えることが太氣拳のエッセンスなので、それを活かせば、仕事や勉強の能率はアップします。
2)心のオンとオフは自律神経と関わりがあります。なので内蔵機能など体調は良くなってきます。
3)夜もぐっすり眠れるので、細胞が若返る
すぐに効果はでません! ただ続ければ続けるほどに身体は徐々に改善されていきます。

 

稽古内容
⑴ 立禅(静功)
内家拳の全ての基本となる、気を静める練習です。正しく立たなくては、何も始まりません。 立禅を組むことで神経・呼吸の稽古になります。
⑵ 揺(動功)
立禅の気分を大切にしながら静から動へと移る動作。大きな木を自分の方にゆっくり引きつけたり、大きなボールを水中に沈めたりするような動作をイメージしながら行います。
*静功と動功の東洋医学としての効果と目的についての解説はココをクリック
⑶ 這(摩擦歩)
この歩法の練習により前進、後退、左右の変換はもちろん、身体の重心の安定、均整、敏捷が保たれます。
⑷ 練
体全体、足のつま先、膝、肩などを餅をこねるように練り上げて、いかなるときでも瞬間的に対応する行動が出来るようにすることを目的にした稽古。
⑸ 推手
2人1組となり、相手の手と自分の手を合わせて、相手の行動を読むセンサーを磨く稽古。ゲーム感覚で楽しく行います。
*稽古内容は、様々な状況により変動します。上記の限りではありません。